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2013/05/09

帰国まで約2週間となったトンガの鈴木です。

先日、帰国前の最大イベント、第4回日本語スピーチコンテストが終了いたしました。このスピーチコンテストは、元々日本語学習者の2週間の日本研修の選考目的のイベントで18歳以上の人のみの大会でしたが、昨年より、実際勉強している多くのトンガ人は18歳以下の高校生であるため、セレクションとは関係ない下位カテゴリーを設定しました。

で、今年は、コンテスト参加者だけでなく、日本語履修生徒全員で、それぞれの学校ごとの発表の場ももうけ、盛り上げました。それに併せて、事前に行われた第一回書道コンテストの作品展示と入賞者表彰なども一緒に。

前半はスピーチ発表。フォーム3(以下F3、中学3年に相当)から日本語教育は始まりますけど、スピーチ作成は無理ということでF4から。テーマは「自己紹介」。ありきたりの構文の羅列で、みんな同じような内容かと思いましたが、予想以上にレベルが高いというか、ビックリ。うちの生徒も頑張りました。F5は「私の夢」この辺になると、さすがに差が出てきます。F6は自分の学校で開講してなかったので、あまり印象になし(笑)。ごめんね、発表者の皆さん。

ここで中休みということで、教員養成学校の日本語スタッフ(JICA隊員さん)の作成した日本滞在、留学経験者たちのインタビューを基に作成したビデオクリップ上映。さすがに日本語しゃべりまくりの人たち。違いますね。

そして、今大会のメイン、18歳以上のオープンカテゴリー。このカテゴリーは当日午前中に筆記試験があり、スピーチと合わせて優勝者には日本行きのチケットが。お題は「日本とトンガの関係」。そろばん教育、障害者ボランティアの体験、子供の教育の違い等々しゃべってました。このクラスのみ、発表直後に、内容に関する質疑応答が組み込まれ、審査対象になる。

ここで前半終了し、後半は去年優勝し、日本に行った人へのインタビューと発表があり、あとは日本語を開講している高校ごとの出し物。ビデオで学校の紹介をするものや、歌や、日本語での演劇など。この演劇(なぜかシンデレラ)が、爆笑もので、よく準備されてましたね。

日本の歌を発表する学校が3校。僕の学校もそうですけど。最初の学校の選曲、水前寺清子さんの「365歩の歌」。♪“一日一歩、三日で三歩、三歩進んで二歩さがる~“♪というアレです。一体、どこから仕入れたんでしょう???ここの学校トンガ人が日本語教えてるのに…。
二校目は「手のひらを太陽に」ここの学校はこの歌をよく歌ってますので、躍りというか、振り付けで元気よく。
三校目は僕の学校で、井上陽水・奥田民生「ありがとう」。練習の時はもっとガンガン歌いまくってたのに、当日萎縮してやんの…。でも、新しい歌(でもないけど)はなかなかこっちで発表されないので、紹介できてよかったかなと。

で、最後は会場全体で「上を向いて歩こう」。なんですが、「皆さんご一緒に…」のアナウンスもないまま、始まってしまい、結局僕たちの学校の発表状態でした。打ち合わせの問題ですね。

さて、講評があり、結果発表。僕の教え子はF4、F5の二人でしたが、F4の子が3位に入賞できました。おめでとう。彼女は去年F3の時、F4に混じって2位入賞だったんですが、今年はことごとく授業がつぶれ、前日準備程度しか練習できなかったのですが、なんとか入賞できてよかったです。

とまぁ、てんこ盛りの3時間だったのですが、実は会場が僕の学校だったので、午前中の授業、空き時間は会場準備、その他雑用で動きまくりで、トンガに来て一番動いたかもしれない数時間でした。でも、参加者や観客も大いに盛り上がり、楽しんでいたようで大成功だったんじゃないかなと思います。

これで僕のメイン行事は終わりですね。残すは帰国の週に行われる中間テストと、その採点集計のみ。その前に問題を日本語3学年分と音楽1学年分作成しなければ…。

帰国まであと15日。

2013/05/09 05:54 | suzuki | No Comments