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日が暮れると、気温が下がるようになり「もう夏も終わりだな…」と思って、夜間外出には長袖を…と思ってたら、また蒸し暑くなったりと、中途半端な天気のトンガですが、いかがお過ごしですか?
僕は日本語を教えておりますが、現在中学3年が6人、高校1年が10人、高校2年が2人、僕の授業を履修しています。トンガの高校としては6校で日本語を開講しており、教員養成学校にも日本語専攻のコースがあります。
日本語教育関連では、毎年「かな検定」と読んでいたものがありました。日本語の文字をやたら厳密に、きれいに書こうコンテストです。ちゃんと書けるのはいいと思うのですが、教科書のフォント(教科書体)を基準に精査してましたが、そんなに厳密にやらなくても、読めればいいんじゃね?ということになって、今年からなくなりました。(例えば、「さ」「き」などゴシック体や明朝体では繋がっているけど、教科書体は離れてるので、形が正しくないとか、「はね」がないからダメとか。「れ」の2画目が、たて棒を交差してるかどうかとか。実際日本人でもそんな細かいところ気にしませんからね。)
じゃ、かな検定に変わる何かを行うかどうか?ということで書道大会をやってみましょうということになりました。筆で文字を書くことは、東アジア固有の文化ですからね。かな検定で精査してた止め、払い、跳ねなどは結局筆の運びから来るものだと体験的にわかってもらえるし。
というわけで、ようやく3学年分の課題実施が終了しました。課題文字は中3「うみ」、高1「日本」、高2「空」文字バランスや、筆の運びから「日本」がこの中で難しかったのかなぁ。
で、僕の学校では先週1度練習して、今週本番、作品提出でしたが、結構性格がでますね。見ていてて面白かったです。墨たっぷりつけて、元気一杯書く子、筆先だけで、弱々しく遠慮がちな子、なるべく手本に忠実であろうとする子、何も考えてなさそうな子…。普段の授業で、なかなかついて来れず、沈黙を守り通してる子が、こういうところで、意外とのびのびと、いい感じで書いていたり。
ぶっちゃけた話、日本で言うところの英検4級位の日本語が理解できてくれれば万々歳なレベルなので、勉強も大切だけど、こういう体験的なものを通して、興味持ってくれたらありがたいです。
さて、作品は提出してきました。大使館職員さん、JICAオフィスの職員さん、日本語のコーディネーターさんで審査するそうですが、一体僕の子供たちはどう評価されるか楽しみです。
次のイベントはスピーチコンテストと学校ごとの発表。僕の学校は日本の歌を歌わせようと思ってます。履修者は少ないですけど、結構元気がいいのでうまくいくといいですけどね。
では、また。