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あっという間に3月も終わり。
今月はマレーシアはウキウキモード。
F1グランプリが開催されるため、街中いたるところにフォーミュラカーが展示してあって、F1レーサーが出没すれば大混乱。
もう一つ、今月はマレーシアの人にとってドキドキな出来事が・・・。
日本のセンター試験のような国家試験の結果が出るのが今月。
マレーシアは小学校6年、中学校5年というシステム。
さらに大学に行くには中学校の卒業時に試験を受けて上位の成績をとって、2年間大学予科教育を受けなくてはいけない。
その予科教育の卒業試験の結果で行ける大学が決まってしまう。
結局、小学校6年、中学校5年、予科教育2年を経てようやく大学に行ける。
マレーシアのムスリムはこれ以外に、小学校の頃にイスラム教を学ぶための学校に放課後通う。
そして、中華系・インド系の人々は試験がマレー語で行われるため、マレー語の塾に通ったりもする。
日本のようにとりあえず大学に行くという生徒はほぼいない。
若い頃から自分の将来を見据えて、自分の家の家計状況も考慮して真剣に進路を考える。
マレーシアは日常会話のほとんどが英語なので、イギリスへ留学というパターンも多いらしい。
そして、憧れの国として日本への留学を希望する人も多い。
日本への留学は、日本語で2年間講義を受けなくてはならず、とてもハードルが高い。
加えて日本の物価が高いため奨学金を得なくては大半の生徒は留学できない。
日本留学を目指す人たちは、それはもう驚くほどに勉強をしている。
いつも行くスターバックスの店員さんもその一人。
上手な日本語で名前を書いてくれる彼女は、試験結果発表の前日こんなことを話してくれた。
「小さい頃から日本に行くことをずっと夢みてきて、どうしても実現させたいの。そのための勉強だったらいくらでもしたい。」
試験の結果がどうだったのかまだ聞いていない。
どうか彼女の夢に一歩近づける結果でありますように。
雨季が明けようとしていて、めっきり暑くなった南国の熱い3月。