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2013/03/27

先日、オリジナル楽曲のレコーディングを行いました。

曲名は『SFIDA』。「挑戦」という意味のイタリア語です。

ずばり、女子サッカークラブ『スフィーダ世田谷FC』に捧げる曲です。

今回は、この曲をレコーディングすることに至った経緯や、思いなどを綴らせていただきたいと思います。

ぼくらのバンド、「3-4-3」は、「スフィーダ世田谷FC」のサポート・アーティストと位置付けていただいております。

「スフィーダ世田谷FC」とは、世田谷をホームタウンとし、プレナス・チャレンジリーグ(なでしこリーグ2部)を闘っているトップチームと、育成・普及を目的とした「アカデミー」(小、中、高、ママさん)を合わせ、合計約150名の選手が所属している女子サッカークラブです。

クラブ創設は2001年。

まず、このような大きなクラブに、「サポート・アーティスト」と認めていただけていること自体が、ぼくらにとってとてつもなく大きな名誉です。クラブに対して、改めて感謝を申し上げさせてください。

本当にありがとうございます!!!

ちなみに、「サポート・アーティスト」は、今度、増えていくことと思います。その中でぼくらが第一号なのです…。本当に光栄なことです…。

どのような経緯で「サポート・アーティスト」としていただけたかについては、1年ほど前の当コラムでも説明させていただいたことがあるのですが、改めて…。

きっかけは、ぼくらが2011年暮れに1stミニアルバム『ループシュート』をリリースしたことにあります。

アマゾン始め、有名CD店のオンラインショップ等で流通していますが、自主制作盤です。

ぼくらのバンド「3-4-3」も、奇しくも2001年に結成なのですが、『ループシュート』は、10年続けてこれたことを形にしようと、一念発起して製作した渾身のアルバムです。

インディペンデントなバンドの場合、いわゆる「宅録」でCDを作ったり、いろいろと知恵を絞って録音費用を抑えようとするものですが、ぼくらは、クオリティの確保と、限られた時間の中で確実に製作する、ということを優先的に考え、老舗のレコーディングスタジオ「POWER HOUSE STUDIO」さんを使わせていただいて録音しております(ぼく個人的に、繋がりのあるスタジオでもあります)。

その甲斐あって、仕上がりはぼくら的に、大きな満足感を得られるものとなりました。

せっかくの作品をより多くの方の耳に届けるために何か方法はないものかと考えていた中で、メンバーの誰かが「サッカークラブと絡んだりできないものか…」と口にしました。

バンド名の「3-4-3」は、サッカーのフォーメンションの1つで、アルバムタイトルもサッカーにちなんだ名称です。サッカー好きのメンバーが立ち上げたバンドであり、ブラジルの音楽に影響を受けている、ということからも、「ブラジルと言えばサッカーだし、サッカーにちなんだバンド名にしよう」と、「3-4-3」と名乗ることに決めました(字面のバランス的にもいいかな、と…)。

ということで、サッカーに思い入れのあるバンドではあるのですが、所詮ぼくらは無名なバンド…。

ぼくらがサッカークラブと絡めることはないだろうと思いつつ、都内にはどのようなサッカークラブがあるのか、ネットで調べてみました。

そこで真っ先に行き着いたのが、「スフィーダ世田谷FC」でした。

すぐにコンタクトを取らせていただき、YouTube音源のURLをお伝えさせていただくとともに、たまたま数日後に迫っていたライブのご案内もさせていただいたんです。

そうしたらなんと、そのライブ会場に、クラブ広報も兼任されている楠本コーチに足を運んでいただけて…。

ライブ後、いろいろとお話を伺いました。

お聞きしたら、楠本コーチ自身、他のお仕事を持ちながらクラブ運営に携わっているとのこと。トップチームの選手の皆さんも同様で、学業や仕事に励みながらサッカーに打ち込んでいるとのこと。

そこに大きな感銘を受けました。ぼくらも他の仕事(音楽関係の仕事をしている者もいますが)を持ちながら音楽を続けています。ぼくらはまったくの無名ですので比べることは失礼ですが、情熱だけでライフワークに打ち込んでいるというところに共感し、胸が熱くなったのを覚えています。

そうして、有り難いことに楽曲も気に入っていただけて…。

こうして、アルバムの中の1曲を使っての「公認応援歌」の音源化が実現したのです。

こちらがその音源、『PASSIONE 100%(パッショーネ・チェント)〜12番目の情熱』です。

FM世田谷でクラブを紹介する番組が毎週土曜の午前11時半ころから放送されているのですが、その番組でもオープニング曲としてご使用いただいけております。

この音源、お聴きいただけるとわかるのですが、たくさんの少女の声も入っております。

これは「アカデミー」の選手たちの声です。

20名を超える選手の方にスタジオに足を運んでいただいて録音しました。

あの熱気は、今もメンバーの中で語り草になっています(ちなみに、楠本コーチ、山田コーチもレコーディングにご参加いただいて、一緒に歌ってくださっています)。

そしてこの曲を音源化したあとすぐくらいのタイミングで、うちのメンバーの1人、作曲とギターを担当している田中が、新曲『SFIDA』を作曲しました。

クラブを応援する曲を他にも作りたい、という気持ちで作曲したものです。

作詞はぼくが担当することになりました。

ぼくは、クラブのことをさらによく知った上で歌詞を作ろうと考えました。

4月初旬にシーズンが開幕した後、隔週で行われたホームゲームに応援に出かけました。声出しをして応援する熱いサポーターに混ぜていただいて、一緒に応援させていただいています(アウェイゲームにも3試合だけですが、応援に行きました)。

8月中頃、ようやく1番の歌詞だけ完成させることができました。

応援して感じたことを歌詞に投影しています。

選手を応援する歌詞ですし、サッカー場の風景を歌っていますが、いろいろなことにがんばっているすべての方への応援歌になったら…、とも考えました(正直、自分自身への応援歌でもあります…)。

9月に開催したバンド主催のイベントでは、『SFIDA』を初披露することができました。

そのライブには、川邊監督、楠本コーチをはじめ、選手の方々にもお越しいただけました。バンドのお客さんにクラブを紹介させていただきたいと考え、お願いしてお越しいただきました。快く観に来ていただけて、本当にうれしかったです。

以来、今までライブで計4回演奏してきました。少しずつアレンジを加え、2番の歌詞も出来上がり…。

音源化しようと決意したのは、今年の1月です。

楠本コーチと初めてお会いした昨年1月のライブイベントが、今年も同時期に行われ、楠本コーチはまたも会場に駆けつけてくださいました。

成人の日です。あの、大雪の降った…。

ライブ後、楠本コーチから「『SFIDA』を音源化してほしい」と言っていただけました。

とても有り難いお話でした。ぼくらが勝手に作って演奏していた曲を気に入っていただけたわけです…。

長々とした説明になってしまい、申し訳ありません…。

これが、今回の楽曲『SFIDA』を音源化するに至るまでの経緯です。

今回も、出来る限りのクオリティを確保すべく、『ループシュート』同様に「POWER HOUSE STUDIO」さんで録音を行いました。

そして楽曲『SFIDA』は、ぼくらの新曲としてリリースさせていただくことにいたしました。

とはいえ、販売させていただくことが主たる目的ではございません。

クラブを応援したい気持ちが、第一。そして、ぼくらの音楽を1人でも多くの方に聴いていただきたい、という思いが第二の目的です。

ですので、この楽曲を使用し、クラブを紹介させていただくPVを製作しております。
近日、YouTubeにアップいたします。

PVとは申しましても、ぼくらは映像製作の専門家ではないので、シンプルなものになるとは思います。

写真データをクラブからお借りして、それをスライドショーでお見せするタイプのPVになる予定です。

良い写真がお借りできています。

バンドのドラム担当の長谷川が、今まさに、日々夜なべをして作ってくれています。

楽曲『SFIDA』のCDは、スフィーダ世田谷FCのホームゲーム会場、および、3-4-3のライブ会場でのみ販売いたします。

先のミニアルバム『ループシュート』から1曲、「うちへ帰ろう」という曲をカップリングとして収録します。さらに、『SFIDA』のインストゥルメンタルバージョンも収録し、計3曲入りといたします。

クラブからお借りした写真を使用し、CDをお買い上げいただいた方への特典としてお渡しできるよう、『SFIDA SETAGAYA FC 2013 All Players』と題した、A2サイズのポスターも製作中です。

CDの価格は、500円(税込み)です。

売上の一部は、クラブ活動費として寄付させていただきます。

ところで、1つ心配事が…。

今回、小ロットの製作のため、いわゆる「プレス」という方法ではなく、デュプリケーターという機械を使っての「コピー」という方法でCDを製作いたします。

この方法で音楽CDを製作した場合、ほとんどのCDプレーヤーで再生が可能なのですが、ごくごく希に、CD-Rディスクとプレーヤーとの互換性の問題で、再生できないことが起こり得ます(100%の互換性が保証されていない、とのことなのです…)。

その場合は、パソコンで取り込んでいただいてお聴きいただけますようお願い申し上げます。

なお、時期は未定ですが、iTunes Store、および、アマゾンMP3ストアでの配信発売も予定しております。

ホームゲームにお越しいただけない方、遠方の方には、ぜひこちらで、フルバージョンをお買い上げいただけましたら有り難いです(こちらの売上の一部も、クラブに寄付させていただきます)。

詳細が決定次第、また改めてお知らせさせてください。

まずは、YouTubeにアップ予定のPVを、1人でも多くの方に観ていただいて、『SFIDA』をお聴きいただけたらと思っています(PVは、2分前後の作品になると思います)。

そして、ぜひ、「スフィーダ世田谷FC」のホームゲームに足をお運びいただいて、スタジアムに流れる『SFIDA』をお聴きいただけましたら幸いです…。

さらには、CDもお買い上げいただけましたら…。

「3-4-3」らしい楽曲に仕上げることができました。

ぼくら自身、これからもさらに成長していきたいと思っています。

ですので楽曲『SFIDA』は、成長過程の音、とも言えます…。

しかし、心を込めて歌い、演奏しました。

メンバーの集中力には、目を見張るものがありました。

1人でも多くの方の耳にこの曲が届き、そして1人でも多くの方に気に入っていただけたらと、切に願っております…。

そして、ぜひぜひ、「スフィーダ世田谷FC」の今期の活躍にご注目ください!

昨年はチャレンジリーグ、3位という成績を収めました。クラブの念願の1つである「なでしこリーグへの昇格」も、現実味を帯びております。

ぜひぜひスタジアムに足をお運びいただいて、一緒に応援していただけましたらうれしいです!

ぼくが言うのも僭越なのですが、サッカーにスペクタクル(パワーやスピードなど)を求めるなら、確かに男子サッカーのほうが見応えがあるのかもしれません。

しかし、バレーボールでそうであるように、女子サッカーには女子サッカーの面白さがあります。連携、駆け引き、テクニックなどを堪能できます。

そしてなにより、ひたむきなプレーから、何かを感じ取ることができるはずです。

開幕戦は、4月7日、駒沢オリンピック公園陸上競技場、正午KickOff!

入場無料です!

ぜひ!!!

押忍

2013/03/27 12:15 | ohta | No Comments