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低気圧が落ち着き、久しぶりに晴れになったトンガからこんにちは。日本は黄砂やらPM2.5やら花粉で大変そうですが。(PM2.5ってなんじゃそりゃ???とググってようやく理解しました。)
さて、先週1週間丸々休みになり、授業予定も総崩れです。というわけで、今日は授業のお話。
僕は「音楽教師」として教員をやっております。日本で勉強したのは、当然音楽。なんですが、今の学校に赴任した3年前から日本語も教えております。3年前の授業発表で、開けてみたら「勝手に」日本語の授業が組み込まれてました。事前の打診すらなし。それから早3年目。3学年教えています。音楽の方は1学年のみ。
音楽はフォーム5(以下F5)という日本で言うところの高校2年生。6人登録してますが、一人は最近見かけない。単に休んでるのか、それとも他の強化に移籍したのか?なので通常5人。やっていることはリサーチ課題で作曲家のヘンデルについて勉強中。生涯を要約し、主要作品リストを作成し、一曲分析してそれについてまとめるという、高校生にとっては結構ハード。と、その前に、僕の生徒たち、ほとんど英語がわかってないんです。子供用の百科事典のコピーを読むのに3週間。実感は3週間、僕が疲れるだけ…。音楽の勉強でなく、英語の勉強ですね。音楽は英語や数学、理科といった科目より楽チンと思ってる生徒が大半ですが、残念ながら授業を英語でやってる教員は僕だけ。トンガ語が通じないので、彼らにとっては余計大変な気がするんですけど、わかっていながらなぜ選択するんだろう???僕にはいい勉強になりますけど。
で、日本語の方はというとF3~5の3学年。(日本語はF3から始まります。)F5は2人、F4は10人、F3は5人。結構少数派。でも、こっちがメインになりつつある感じです。個人的には今年のF3がいい感じですね。今やっていることは「ひらがなを覚えよう!」先週(は休みでしたが)まで片仮名シリーズをやってました。50音の表「あいうえお、かきくけこ…」と教えるのは、結構日本語教育の時代遅れだそうです。これは衝撃的でしたね。今使っている教材は、ひらがな、カタカナの文字と絵を組み合わせて、こじつけ、語呂合わせで覚えるというもの。例えば「キ」という字と鍵の絵を重ね「Ki for Key」(キは鍵(キー)のキ)みたいに全46文字(濁点など含まず)覚えていく。最初は「そんなにうまくいくかよ!」と思っていましたが、これが意外と効果的でビックリ。たぶんF3の子がF4、5よりちゃんと覚えてます。今はそんな感じで文字習得が中心です。
それでカリキュラムに追い付くために、スピードを上げようと思っていましたら、なんと教育実習開始。日本語教師の卵が二人やって来ました…。実習は5週間。一学期は全部彼らの実習です。これで予定がまた狂った…。というか正規の日本語教師じゃないのに、教育実習担当教諭なんかやっていいのだろうか???という疑問を持ちながら、去年も前期後期それぞれ二人ずつ担当した。今年の実習生はどんなですかね。
というわけで、一応学校教員をホントにやっています。
では、また。