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ロズウェル ー星の恋人たち
【ROSWELL】
1999〜2002年
最近よく見るのは映画よりドラマの方が多い。
それもアメリカの、いわゆる海外ドラマ。
平日の帰宅が遅い仕事なので、家に帰ってから、
2時間かけ眠い目をこすり頑張って映画を見るのもいいけれど、
1時間で見れるドラマは楽ちんで、メリハリがあり気分転換にもなる。
今までに結構な数を見たんじゃないかと思う。
『アメリカに住んでいた』と言うと次から次へとドラマの名前を上げ、
オンタイムで見れるなんて羨ましい、と言われることがあるが
実はアメリカにいた頃はほとんど見ていない。
そもそも私にはテレビを見る習慣がない。
そして、毎週この時間このドラマを見る、というのが苦手だったのか、
単にドラマをよく知らなかっただけなのか、つまりは全然興味がなかった。
そんな最近『あの時オンタイムで見てたら、また何かが違ったかも』
と訳もなく思ったりするドラマに、日本に戻ってきてからよく出会う。
人生はそうそうドラマぐらいでは変わるもんでもないが
少なくとも、ドラマのテーマはその時世の中で起きていることが詰まっていたりして
今見て時代の経過を懐かしく思うことができたんじゃないかと。
ロズウェルは、2002年にアメリカでの放送が終わっている。
ちょうどその頃、日本に帰国したばかりでやることもなく、
テレビをつけたらシーズン1が始まったばかりのところだった。
ドラマが面白い、というより最初のきっかけは、
DIDOが歌うオープニング曲、Here With Me。
それがすっかりストーリーにはまり、途中からだったので結局最初から借り直し
3シーズン一気に見た。
後半になるに連れ物語はラブストーリー色が濃くなり、
誰がだれと、、と若干もういいです、状態になるが、
シーズン1あたりはすごくテンポがよく、哲学的でも、詩的でもある。
エピソード6のワンシーン。
主人公リズは自分の命を助けたことで
マックスの立場を危うくさせてしまった事を謝ると、彼が答える。
君を助けた日にー
僕の人生が始まったってそう思うよ
It feels like,
my life didn’t start yet til I told you the truth on that day.
字幕はわりとありきたりなセリフなのだけれど
オリジナルの英語のセリフにはもうちょっと気持ちが入る。
マックスがリズを助けた日に『真実』を言えたから
ずっと’truth’(ここでは彼の正体のことだけれど)を秘密にしていたそれまでが
まるで生ではなかったと感じるほど、今、人生を感じ、
そして後悔をしていない、と。
そんな感じのことを not 〜 till 〜 に感じる。
この関係が逆の時もある。
字幕が、今までが嘘のよう! と言えば
Now I start to see the real life!
のような。
自分でも訳してみようと思うと、不思議な事に
長い時間をかけた末、同じように日本語と英語では
立ち位置が真逆な表現になることが多々ある。
残念ながらこれを『どうして』と説明し切れない。
それは単なる文化の違いなのか、言語の仕組みの違いなのか
感覚的な事で、そう、としか言えない。
いつか、はっ、と悟る日が来るだろうか。
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このドラマでキャサリン・ハイグル【KATHERINE HEIGL】を知る。
とても印象的で力強い、と思っていたら、今ではすっかり注目の若手女優。
以前コラムに書いた 27 Dresses の彼女は
このロズウェルの時のイザベラに近いかもしれない。