« ジャンクステージ 総会 でしタ。 | Home | 大阪の日々。映像祭、ダイビング、誕生日、写真展。 »
こんにちは。根本齒科室の根本です。
どうやら安倍さんが盛大にTPPをぶち壊してきてくれたらしく、
小浜涙目とのこと。ならば慶賀に堪えません。
とかコレとかソレとかアレのような見方もあります。
(個人的には「アレ」のパターン2かと思っています)
とにかく
自民公約6条件の遵守
毒素3悪の完全拒否
ラチェット(条項) ネガティブ(リスト) ISD(条項) にNo!
は必要最低条件です。
TPPを歯科から見た感想については、次回に投稿します。
気が付けば もうすぐJunkStage歴2年。
元来飽きっぽい性格で、結果的にみるとよく続いたと思う今日この頃です。
開業していると、時間のたつのが極端に短く感じられますが、気がつけば世の中も
いろいろ変わったようです。
開業当初は第一次安倍内閣。そして民主党時代や3.11を経て、現在は第二次安倍内閣。
一応立ち位置の確認をしておきたいと思います。
コラムを書く際に気を付けてきたこととしては
なるべく自医院の宣伝にならないようにすること。
なるべく治療法の宣伝にならないようにすること。
とくに我田引水とか腕自慢にならないようにする。
・・・なることもあるけど
とりわけ世間一般にある歯科の治療観、臨床観と、自分なりの治療観、臨床観
そのなかで今まであまり取り上げられていない側面や考えかたを伝えたいと考えてきました。
とくに3.11を経験してからは、2つのことを中心に、さまざまに視点を変えながら
お伝えしていくことが、公益性に資すると考えてきました。
① 歯は「自然治癒しない」「予防が必要かつ有効」
② 過剰な力は歯に悪い
この2点については(ステマではありませんが)当歯科室のHPや院内新聞においても、
もちろんJunkStageでも、繰り返し述べてきました。
本来なら政府が公式にステートメントを発してほしいとすら思っていますが・・・
(まぁ、歯科医師会の手前、あまり声を大にしては言えないでしょう)
そう、歯科はグループBでしたね。医科一般はグループC、難病はグループDでした。
私の場合は、自分や自院だけでないのはもちろん、歯科医院側に限らず、なるべく
多くのお立場の方、多くの場合に共通する内容であることにも気を配ってきました。
たとえば歯科医師でも、自前でブログや記事を書いている方はおられると思います。
自分も昔書いていましたし(すぐに挫折した)。
ただ最近はTwitterで「●●日の●時にキャンセルが入った」などとつぶやいて
予約事故対策を行ったり、Facebookでまめに活動報告して認知の強化をはかる
のも流行っている模様です。
また、院長ブログ、スタッフブログで親近感を演出して集客につなげる
手法も推奨されています。
しかしそれらは、完全に私的なもの、であり、営業・ステマの域を出ません。
発言の場が、自前の土俵と異なり、非営利・公的プラットフォームであるJunkStageである
という事実自体が、発言内容に対する公益性、十分なガバナンスの担保にもなるわけです。
業種にもよると思いますが、まあ歯医者がこんなところで自院の営業やステマを連発したら、
やはり公益性に反するし、大いに顰蹙を買うのは当然でしょう。
しかし、そんな大見得を切りつつも、更新もなかなか覚束ないことも少なくないのが現実です。
心の中に湧き上がる意見や見解が、なくなるわけではないのですが。しかし・・・
◇ 日々のストレスが大きい
個人での日常の仕事は、うれしいことよりも、つらいことのほうが圧倒的に多いです。
しかも、臨床そのものよりも、経営や売り上げ、支払、集客など、そちらのほうで
つらい思いをすることが非常に多いです。
月に何十万~百万単位の支出が連発し、大きく入って大きく出て、差引が少ない。
これは、勤務医時代には一切感じたことのなかった、ものすごいプレッシャーです。
そのあまりのストレスから、(・・・いいや今日は。今度今度)などと、投稿を断念、先送り
したことも正直多いですね。
たとえると、勤務医時代は、小額かつほぼ定額の収入毎月定期的に入金があり、
つつましいながらも支出をコントロールして計画的な生活が送りやすいものです。
いっぽう開業すると、高額かつ予測のつきにくい出費が大量にあり、入金も不安定。
大企業のように潤沢な内部留保もありませんし。
短中期的に支出をコントロールして、などという甘いことはほとんど不可能であって
計画的な生活とは完全に無縁になるので、生活防衛上さらにつつましくせざるを得ない。
勤務医をパチンコの玉としたら、開業医はさしずめビーンボールの玉です。
または、株に例えると、現物買いと、信用二階建ての一発勝負の空売りの違いともいえると思います。
◇ 集まるネタが具体的すぎる
実はネタはいろいろ浮かびはします。
しかし、守秘義務に照らし合わせて、表に出せなさそうなものばかりが多いのが実情です。
この仕事をしていると、毎日患者様と接するわけなので、とくに「実例」には事欠きません。
「○○さんがああ言った、こう言った、気に入らない、理解力が乏しいetc」
そんなネタばかり山のようにあつまります。酒も進むわけです。
しかし、このような商圏の狭い地場産業で、実例紹介系に走ると、いうまでもなく
文面は真っ黒になり、他の患者様や地域の信頼を大きく損ねる。。
また、コレはいいと思って裏を取ろうと思ったものの、結果的にあまり妥当な見解ではなく
自分の中でボツになってしまうものも少なくありません。
たとえば、「歯科医院国営化」について以前書いてみたときは、非常に悩みました。
どう見ても過激だからです。
一応他の分野の例を挙げると、明治時代、鉄道国有法というものがありました。
おもに国策として鉄道プラットフォームの一元化を推進し、結果として、現在の鉄道インフラの
優れた利便性の礎になった面もあります。
また、戦時中は、改正陸運統制令によって、数多くの私鉄を戦時買収していました。
たとえば、先日一部開通した仙石線も、途中までほぼ東北本線と併走しており
(これどうなのかなぁ)と子供心に思ったこともありますが、そういうことです。
とくに佐貫在住の身としては、なぜ国は関東鉄道を接収しておかなかったのかと
悔しい限りですw
ですので、過激とはいえ、民間インフラの国有化は全く前例のないことではありません。
ただ、予算委員会で問題になったJAL再上場詐欺問題やNHKの水ぶくれ、売国の問題、
日本郵政の郵便と金融の関係の問題など、半官半民のものが一番扱いがデリケートです。
別の例ですが、私は、NHKは国営部門と民間部門に分けて(国・民分割)、国営部分は
受信料ではなく税金で運営し、内容もスリム化、人件費も国公並みにと、つねに思っています。
しかし、ここまで水ぶくれ、売国になってしまった以上、ひとおもいに革命的切捨て
のようなハードランディングは、溜飲は大いに下がりますが、ダメージも大きい。厄介です。
長くなりましたが、このような「日々のストレスが大きい」「集まるネタが具体的すぎる」などの
どう見ても言い訳としか思えないような理由で、私のコラムの更新は遅々として進まないわけですw
さて、私は、国民レベルでは自由や民主主義、法の支配というのは大変重要だと思いますが
国家レベルでは、過剰な自由(新自由主義、コーポラティズム、ショックドクトリンetc)が進みすぎ
大企業ばかり優遇して、結果として国民の便益を損ねることには慎重な立場です。
それは予防歯科を推進する立場からもそういえます。
何よりも予防歯科は公衆衛生や疫学、社会保障と密接に関連するので、フランス革命で言う
「自由 平等 友愛 博愛 」
では平等が一番大事だと考えるからです。
ちなみに「博愛」が誤訳であるのは有名ですね。
友愛、すなわち自分の意見と同じ人(=友)ばかり優遇して、異なる意見の人は排除する、という姿勢は平等精神に反すると思いますし、公衆衛生や疫学、社会保障の理念にもなじみません。
先日、映画『レ・ミゼラブル』を見ました。
俳優の生き生きとした演技に比較して、画面の中の建物や風景の汚さにさらに驚きました。
衣装・メーク・セットなども、全般を通じてことさら汚れっぽく不潔じみていて、当時のフランスに対するイメージを覆され、強い違和感を感じました。
アン・ハサウェイなんか坊主だし、歯まで換金性商品として抜かれるしw
当時のフランスのグダグダ加減には、映像で見てさらにおどろきました。
しょせん「自由」って、フランス革命にかぶれた落ちこぼれが、新大陸で大英帝国に抵抗する
抗弁のためにでっちあげたプロパガンダに過ぎません。
ただ、「自由」って、抗弁のために看板に掲げるには「便利」ですよね。
だから「自由」の看板の取り合いが、いつも官僚や大企業や中小企業や消費者の間で
取り合いになるんですね。それこそ政治なのかもしれません。
フランスがアメリカのことをいつも鼻で笑っているのも分かる気がします。
それに、フランス革命自体がエドマンド・バークや、アレクシ・ド・トクヴィルの名前を出すまでもなく、物事がなかなか奇麗事では進まない典型であったと思います。
ルイ16世だって、殺さなくても良かったのに、なんて、日本人だから思うのでしょうか??
【今回のまとめ】省略