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製作手記。
友人を描きます。 本来、実際に目の前に居てもらって描かせて頂くのが、臨場感を重視する上では望ましいかたちです。 実際、学生の頃はプロのモデルさんに来て頂いてポーズを決めてもらい、その様子を見ながら描いておりました。
しかしながら当然、世の中に出て働きながらですと、そのような機会を設けるのは大変むずかしく、僕の場合、臨場感にさほど重点を置くわけではないということもあり、撮影させて頂いた写真を資料として、それを見ながら描いております。
今でこそ、デジカメがあるので、PCに移して簡単に色調を補正したり、拡大できたりと、大変便利になりましたが、僕が人物をテーマに制作を始めた頃は、デジカメやPCはもちろん、フィルムの一眼レフなどは高価過ぎて手が出ず、写ルンですで撮影し、コンビニのカラーコピーで拡大したりしてました。
おかしなもので、資料にはそれほどお金をかけないクセに、とつぜん数万円もするコンプレッサーとハンドピースを買ってエアブラシを使ってみたり、粘土を数万円分まとめて買い込んだり、芸術を志すとろくなことに金をつかいません。いや本当に。
制作開始。
彼とはよく腕相撲をしました。 僕もけっこうパワフルですが、勝敗は7割くらいで負け越しています。 最初は僕のほうが強かったのですが、彼は肉体改造に挑戦し、見事な上腕二頭筋を造り上げ、圧倒的なパワーを身に付けたのです。 もともと身長も高く、リーチもあるので、そうなるともはや打つ手なしですね。僕も後から鍛え直しましたが、あの上からの力ってのはなんとも。いやあ、強い。 彼はとても真面目だ。そしてマジだ。向上心が半端ではない。 集中し始めると恐ろしい力を発揮する。 力。生まれ変わるほどの成長力。
その彼が、今月、結婚する。 で、なんか描きたくなったのです。
上記のような感傷的な心持ちでありながら、制作中、色々なことを考えます。
まとまりなく、なるべくもれなく、書きます。
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さて描き出しはどうしよう。
色。絵画では無視できない。 というか、究極は色。とどのつまり色なんだよなー。 わかりきったことを。 だからどした。究極であるのが目的かい?
かたちかたち。
あたりをとるかな。
んー
この第一手、第一手ってなあ。革命的なのないよなーーー。
ま、いいか。革命など絵画のための絵画のためでしかない。
僕のやってることは別のこと。
テレピン
かたちかたち。
輪郭。
中。
輪郭。
中。
しかし、、、それにしても描き出したる描き出しだな。。
枯れたな。オレ。
いやいや、まだまだ。
余計なことを。
さて。どうすっかな。