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2013/02/12

製作手記。

友人を描きます。   本来、実際に目の前に居てもらって描かせて頂くのが、臨場感を重視する上では望ましいかたちです。 実際、学生の頃はプロのモデルさんに来て頂いてポーズを決めてもらい、その様子を見ながら描いておりました。

しかしながら当然、世の中に出て働きながらですと、そのような機会を設けるのは大変むずかしく、僕の場合、臨場感にさほど重点を置くわけではないということもあり、撮影させて頂いた写真を資料として、それを見ながら描いております。

今でこそ、デジカメがあるので、PCに移して簡単に色調を補正したり、拡大できたりと、大変便利になりましたが、僕が人物をテーマに制作を始めた頃は、デジカメやPCはもちろん、フィルムの一眼レフなどは高価過ぎて手が出ず、写ルンですで撮影し、コンビニのカラーコピーで拡大したりしてました。

おかしなもので、資料にはそれほどお金をかけないクセに、とつぜん数万円もするコンプレッサーとハンドピースを買ってエアブラシを使ってみたり、粘土を数万円分まとめて買い込んだり、芸術を志すとろくなことに金をつかいません。いや本当に。

 

 

制作開始。

彼とはよく腕相撲をしました。  僕もけっこうパワフルですが、勝敗は7割くらいで負け越しています。  最初は僕のほうが強かったのですが、彼は肉体改造に挑戦し、見事な上腕二頭筋を造り上げ、圧倒的なパワーを身に付けたのです。  もともと身長も高く、リーチもあるので、そうなるともはや打つ手なしですね。僕も後から鍛え直しましたが、あの上からの力ってのはなんとも。いやあ、強い。  彼はとても真面目だ。そしてマジだ。向上心が半端ではない。  集中し始めると恐ろしい力を発揮する。   力。生まれ変わるほどの成長力。

 

その彼が、今月、結婚する。   で、なんか描きたくなったのです。

上記のような感傷的な心持ちでありながら、制作中、色々なことを考えます。

まとまりなく、なるべくもれなく、書きます。

 

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さて描き出しはどうしよう。

色。絵画では無視できない。  というか、究極は色。とどのつまり色なんだよなー。   わかりきったことを。   だからどした。究極であるのが目的かい?

かたちかたち。

あたりをとるかな。

んー

 

この第一手、第一手ってなあ。革命的なのないよなーーー。

 

ま、いいか。革命など絵画のための絵画のためでしかない。

僕のやってることは別のこと。

テレピン

かたちかたち。

輪郭。

中。

輪郭。

中。

 

しかし、、、それにしても描き出したる描き出しだな。。

枯れたな。オレ。

いやいや、まだまだ。

余計なことを。

 

さて。どうすっかな。

 

 

 

 

 

 

2013/02/12 07:36 | fukui | No Comments