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皆様、ご無沙汰しております。柏です。
折角復活させて頂いていたのに、どうしても書く事が出来ないまま去年が過ぎてしまいました。 未だ個人ページを残して下さっている JunkStage のスタッフ皆様には感謝のしようも御座いません。 又少しづつでは有りますが、書かせて頂こうかと思っております。
昨年は本当に色々な事が有った中、震災関連の話題は未だ継続中ですし、現場は減った案件も正直有りましたが昨年後半にシフトした案件なども多く、年末まで例年に無い程復興しようという気持ちが感じられる一年でした。
その中で自分のスタイルもスタンスも昨年は変化をして、社名が変更になったり、取り扱う内容が変化したりと、最近現場でも良く聞かれる事も多くなって来ましたので、その辺りを再度書き綴りたいと思います。
昨年4月末に今までの「ティーズサウンド」から社名が変更になって、
「インタースカイプロモーション」
と、社名が変更になりました。
やはり色々思う所も有り今回の社名変更、そして業態変更という事になったのですが、震災の影響が無かったかというと嘘になります。
震災の時に色々と思う所が有りました。
あの3.11から2日後、それまでに入っていたそれ以降のスケジュール、それが全て白紙になってしまいました。
うちはとても小さな会社です。が、やはり少なからずスタッフを抱えている。そのプレッシャーや金銭的な見通し、それが一度にこうして崩れてしまうという事の怖さを同時に経験する事になりました。
そんな事も有り、以前からこの社名にしようと大事な人や親しい人と準備はしていたのですが、震災をキッカケに一気に変えてしまおうと思った訳です。
勿論、それまでJunkStageで書かせて頂いてきた現場の事や、お付き合いの有る協力会社様とのリレーションも考えて、プラスアルファで何が出来るかという事を念頭に置いての変更でした。
何故変える必要が有ったのか。それは多分、その当時というよりも今現在の動き方。 具体的にはテクニカルを取り纏めるクリエイティビティーというものをもっと具現化出来ないかという事。
じゃぁ、今まで存在している制作業務と何が違うのか? という所も有るかと思います。
自身含め弊社スタッフはそれまでの業務の中で、音響(これが一番の軸)、そして映像照明の現場的オペレート、進行スタッフ、制作補助、パネルデザイン、設備施工、などなど。テクニカル以外も有りますが、テクニカルという大きな器で見た時にある程度の音響以外の経験値と空気を読むスタッフィングは経験してさせて頂いて来ていました。(勿論、専業の方の下に付いて勉強させて頂いた経緯も大きい訳です。)
そんな経験値、そして音響だけという業務の不安定さというのを震災で経験した事によって、現在のインタースカイプロモーションを立ち上げるキッカケとしました。
今は、「音が軸」というのは変わって居ないのですが、もっとフレキシブルに様々なクリエイティブに携わりたいという気持ちと、営利だけを追求するのでは無くて、もっと今までの経験値を生かして、トータルでテクニカルというのを見ていきたいという気持ちが強くなっています。
ですから、音響、照明、映像、写真、デザイン、全てを現場レベルでトータルに見る事が出来る。 そんな事をやり始めています。
少しずつですが、昨年もこうしてお仕事をさせて頂いている中で、音響だけでは見えなかった他のセクションの苦労、そして、代理店様、制作会社様の苦労というのも、少しずつ理解出来るようになり、自身達の視野も広がってきています。
やはりテクニカルの良い所というのは、専業だからこそ専門的な知識と技術で貢献出来るという所だと思うのです。
しかし逆を返すと、「井の中の蛙」になりがちという所。どんなにその業界の中で知名度が有っても技術が有っても、その論法を現場レベルで上から目線になりがちの人も多いのだなと改めて感じています。
だから、今は音響という仕事の悪い所も良く見え始めて居ます。
しかし自分の軸は音響という事は変わりません。それは多分これからも同じだと思います。 今まで以上に見えてきた弊害や良い所、そこをもっと変えていきたい。小さな事かもしれませんし、自身達だけで成し得る事も厳しいかもしれません。
でも、確かにテクニカルにはテクニカルの歴史が有ります。それをひっくり返そうというのでは無くて、悪い所は悪いと声を今まで以上に上げていこうと思っています。
そうしないと、やはり若手の就労状況の改善や、大げさでは無くてイベント業などではやはりテクニカルというのは事実底辺の扱いを受けてるのは事実です。そこはお金の流れなどを考えれば当然なのですが、その扱いというのを変えて行きたいと思っています。
まだまだ始まったばかりで、昨年はひたすら走り続けて来ました。今年も続いて行きます。
正直、今までここJunkStageで色々書いて来た中で、苦言を頂く事も有りましたし、それを言うと言う事は、業界の先輩達を否定する事になるから控えたほうが良いなど、色々ご意見も頂く事も有りました。
確かにそれも一理ですし、諸先輩方を蔑ろにしようというのでは無くて。 時代が変わってきている中で、音響業界を始めテクニカルの業界も変革して行くべきだと感じている自身の気持ちは否定するつもりが無いのです。
又、勿論全てでは有りませんが、仕事を上から下にスルーするだけでお金を得る代理店や制作会社、自身達の都合で進行しようとするテクニカル、などなど、そんな悪循環を無くしたいという事です。
少しつづでは有りますが、具現化していけているのは嬉しい事です。
ソフト面のクリエイティビティー、そして、ハード面のクリエイティビティー。それが融合した時にどんな事が起きてくるか、そんな事を目指しています。
2012年 再度スタートしたいと思います。
本年も皆様、宜しくお願い申し上げます。
柏 環樹