« アルバイトでキャバクラを選ぶ女の子 | Home | 一時帰国です~2013年Ver.~ »
別れたいのに、相手が別れてくれない… どうしたら円満に別れることができますか?
別れ方次第では、相手がストーカー化してしまうなど、トラブルもあり得る事なので、円満に別れる事ができないようなケースのご相談には、非常に気をつかいます。
さて、今回のケース、なぜ別れることになったのか、その理由をお尋ねすると、セックスレスが原因だというのです。
なるほど、セックスレスの問題というのは、セクシャリティの別は無関係なわけですね。ゲイやビアンのカップルであっても、セックスレスはお互いの関係にとって大問題であるわけです。
今回の相談者は、パートナーからセックスを拒絶され、その期間が半年以上になるというビアンさんです。これ以上、セックスレスが長引くのなら、パートナーとしては付き合っていけないので別れたいと相手に伝えたところ、付き合いたての頃とは違って、交際3年目を迎える二人の関係においては、セックスは重要な要素ではないはずだとして、別れることを拒まれたというのです。
男女の夫婦の場合は、セックスレスによる精神的負担は、婚姻を継続し難い重大な事由として、裁判でも離婚が認められる傾向にあります。
今回の相談者は、レズビアンのカップルですから、法的に云々とは言えませんが、要はお互いの気持ちにズレが生じており、これを修正する事が出来ない限り、円満な交際を続けていくのは難しいということです。
相談者は、相手に「なぜ、自分とセックスできないのか?」と尋ねたそうですが、「人生のパートナーとしてしか見れず、セックスのパートナーとしては見れない。かといって、別の人と浮気するわけでもないから、安心して交際して欲しい。あなたの性欲は浮気以外の方法で自分で解消して欲しい」と答えたとのことでした。
この相談者のパートナーさんは、2人の関係にとって、セックスは既に重要な要素ではなくなっていると考えているわけです。一緒にいるうちに、セックスの相手としての魅力が薄れてしまったのでしょう。あるいは、性欲そのものが薄れて、誰に対しても性的欲求を持たなくなったのかもしれませんし、元来その欲求が少ない方なのかもしれません。
しかし、相談者にとっては、自分のパートナーとセックスできない不満は、お互いの関係自体を解消したいほどに積もり積もってしまったわけです。
恋人同士でも夫婦でも、お互いに相手を尊重し合って、必要な限度で譲歩することも必要でしょう。
セックスを相手に強要することは、夫婦でも恋人同士でも許されません。
なればこそ、お互いの意思の合致が尊重されるのです。
セックスレスの問題は、カップルそれぞれに事情は異なりますが、なぜそうなるに到ったのかという過程を紐解いていくことで、その原因を探ることは可能です。
この相談者には、まず、その原因を探る作業から始めてもらい、原因が推測できて、それが是正可能なものなら、その作業をはじめることからアドアイスしました。二人の関係の問題が、セックスレスだけにあるのなら、それを解消する努力をもう一度して欲しかったからです。
結果的に、この相談者は、セックスレスの原因を探ることに成功し、その原因となっている障害を克服しようと努力を始めました。その努力が実を結ぶかどうか判断がつくまで、別れの選択を止まることになりました。
別れの原因の根本になっている深いところでの事情を、当事者自体が認識していない場合があります。そこを掘り出していく作業をし、是正できれば、関係は修復できるのです。
人間同士ですから、主義主張や生活上の問題での対立は必ずあります。
他人同士がパートナーとなって、生活を共にすること自体、何らかのストレスは募るものです。
それを解消する手段や、お互いの意見をぶつける機会を持つことで、より信頼し合える関係へ昇華していくのではないでしょうか?
日々の生活に追われる中で、相手の事をよく見ていないという状態にならないようにしなければなりません。
出会えたことの奇跡が、ちょっとしたすれ違いで壊れてしまうのは、あまりにも勿体ないことです。