« プレイバック東京国際映画祭2 | Home | 秋の贈り物 »
2010年11月20日、台北からチャイナエアーの直行便(成田経由)にてハワイ=Hawaii=夏威夷、ホノルルへ到着した。1年振りのハワイである。
今回のハワイ1ヶ月の出張「プロジェクトX」は、3週間ほど前に急遽決まった。世界で最も権威ある論文誌に我々が発見した小惑星に関する研究論文を、小生が筆頭著者になって昨月投稿した。無事に査読が行われ(この段階で7-8割の論文はリジェクトされ不受理になる)、2週間ほどで3名の査読者(レフリー)らのコメントが返って来た。共著者らとレフリーコメントを精査したところ、頑張れば論文が受理される見込みがあると判断。しかし、作業が込み入っていて追加計算なども必要なことから、第二〜第六共著者がいるハワイ大学・天文学研究所で作業することをハワイの共同研究者から強く薦められ、ハワイ大学(Institute for Astronomy)と台湾國立中央大(Institute of Astronomy)のサポートで1ヶ月間のハワイ出張と相成った。
台湾はジメジメした寒い冬を迎えつつあり、耳石症もまだ治っていなくて目眩が取れないので、ハワイは良い気分転換になるだろうとやってきた。研究はもちろんだが、ハワイにはお楽しみが一杯ある。仕事を開始した昨日の夜は、手始めに夜のムーンライトサーフィンをハワイアン天文学者らと楽しんだ。1年振りの波に揉まれながらの超初心者サーファーだが、夏の大三角とオリオン座を背景に、満月に照らされるダイヤモンドヘッドと足下でキラキラと輝く珊瑚礁に抱かれながら波に漂っているだけで、気分爽快だ!
さて、丘にもお楽しみがないかと検索すると、ホノルル・マラソンなる世界の一大イベントが、12月12日に当地で開催されるではないか!
ということで、10kmも走ったことがない初心者だが、マラソンにも挑戦してみることにした。
自戒も込めて、今回の目標を宣言しておこう。
1)論文のリバイズを完了させて、ハワイを経つ前にサブミットする。
2)ホノルル(フル)マラソンを完走する。
12月17日までハワイにいますので、ホノルルへ来る場合はご連絡くださいませ。
ムーンライトサーフィン。ワイキキビーチの沖合300mほどから、持参した水中カメラで撮影。10名ぐらいのサーファーが波と戯れていた。夜のサーフィンは、丘から恥ずかしい姿を見られなくて良い反面、押し寄せる波が見え難いのでちょっと怖いが、人間の目は感度が良いので、満月で天気が良ければ全く問題ない。前回(昨年)の満月サーフィンは、ドン曇りで波が見えずに怖かった。
共同研究者で、今回小生をハワイへ招待してくれたカナダ人ロブ。太陽系をリードするハワイ大教授だが、元プロ・フットボールプレーヤーでもある巨漢(~195cm)。我々は、体育会系アステロイド・チームである。ワイキキの夜景と満月の背景には、登りつつある冬の星座であるオリオン座が見える。水温はまるで温室プールのようで、冬なのに不思議な気分。