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この森の中で長い時間を過ごしていると、
全ては循環しているかのようです、
雨は木々や土に蓄えられ、
裏の小川は枯れる事は無く流れ、
枯れ葉は杉の新芽を凍てつく寒さから守り、
そして大ミミズの生きる糧となり、
この森の木の実は冬眠する動物達に最後の食事を与え、
山菜は私達に土のミネラルと生きるパワーを与えてくれます、
森の生き物達は生きるため、
そしてお互いを生かす為に、
自分達の命を森の循環の掟に沿って生かしているようです、
唯一、人だけが自然界で、
環境に対応するよりも、
命を繋ぐ事よりも、
欲望を満たす為に進化して生きようとしてるかのようです、
その先に何か素晴らしい物が有るかのように、
多くの犠牲を払いながら、
正義と言う言葉を使いながら、
欲望を満たそうとしているような気がする事すらあります、
裏山に広がる50年前に植林された杉林を歩いていると、
静かにそして暗い空間だけが時間が止まったように横たわっています、
地面には虫達の生きる糧の花は無く、
鳥達は虫の居ないこの杉林を飛び回る事は無く、
小動物達も木の実のならないこの杉林には住む事は無く、
人が植えた裏山の杉林は、
森の生き物達の循環には一切関係なく生きずいているようです、
今では輸入材に押された為にあえて杉林を間伐する人も無く、
今では人から忘れられた杉林のようです、
杉林は自らの意志で自らの力で、
花の咲く、実のなる雑木林にも戻る事もできず、
ひたすら静かに暗い空間を守り続けいています、
杉林を一歩踏み出し雑木林の森に出ると、
あらゆる植物が自然の循環に添ってお互いを生かしているようです、
花は青空に向かって花を咲かせ、
蝶は今日生きている事を喜ぶかのように花の間を舞い、
虫達は子孫を残す為に葉を食べ出会い子孫を残しています、
鳥は集団で森の中を飛び回り木の実をほおばっています、
小動物は地面を掘り返しミミズを見つけ土を柔らかくしています、
鹿は秋まだ残る柔らかそうな草を食み、
私達はこの森でナメコやクリタケをほおばり、
この森で秋の味覚を楽しむことができます、
これからも命が循環する森に私達が居続ける為には、
森の中の命の循環の輪を壊さないように、
私達の居場所を見つけさえすれば、
私達家族が生きている限り、
森は毎年秋の贈り物を分けてくれそうな気がします,
今、森の中の庭で、
ママが子供達に森との共生の仕方を、
教えています。