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もう滅茶苦茶ベタなネーミングにドン引きですが、
いま、日本でもっとも人気のある人は「伊達直人」です。
彼は、プロレスラーの「タイガーマスク」として活躍し、そのお金で、
孤児院ちびっこハウスの子ども達に善意の手を差し伸べるわけです。
中年以上の方なら、説明が不要なくらい有名なこのアニメの精神が今、巷を騒がせています。
なんと、1月17日には金塊と思われる(約100万円)ものまで届いたそうです。
mixiのコミュでは、11年1月8日に開設したばかりなのに、すでに6千人近くが参加しています。
なぜ、こんなに ウケているのでしょうか。
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ランドセルやおもちゃ、文具にお金など様々な支援が届いています。
まさに、運動と呼んで良いほどの広がりをみせています。
受けとる側にすると、急な広がりに戸惑いもあるのでしょうか、
(ある施設の方には)近くに適当な募金先がない場合は、赤い羽根募金などがあるので、
そちらを利用する様に、異例のお願いをするところまで現れました。
私も平素から善意の寄付があればこそ成り立っていますので、
この運動は大歓迎ですが、ここで冷静になって観察してみたいことがあります。
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赤い羽根募金や国際支援のユニセフなどの大きな組織になると、
一人一人の善意が結局何にどう使われたのか、実感することはとても難しい。
でも、今回の様に一つ一つは小さな支援ではありますが、(マスコミが取り上げ影響もあるが)
支援を受けた側の喜ぶ姿が映し出されると、全国の「伊達直人」さんは、
自分の支援が、役に立っていると、実感することができます。
その「実感」は「快感」であり、また、その快感を得る為に、様々な支援を。。。。
この「実感」を得る事ができるのが、今回の「タイガーマスク運動」ではないでしょうか。
赤い羽根、ユニセフへの寄付では味わえない快感が、そこにあるのです。
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ところで、私は、その善意は、昔から皆が持っていて、その善意はきっと当たり前にあったんだと思うのです。
ただ、何かの弾みでピョンと表に出てきただけなのではないかと思っています。
どこかの人がなんとなく始めた「タイガーマスク運動」は、
埋蔵されていた善意財を発掘することに成功した。
そういうことではないかと思います。
単なる一時の騒ぎに終わらず、毎年恒例に、いや、通年がいいかな(笑)、
フツーの人の、当たり前の支援としてこの運動が続くことを願ってやみません。
世知辛い世の中に素敵なお話です。
「伊達直人」さん、寒い日が続きますがお体をご自愛ください。
そして、運動に頑張ってください。
私も、頑張りますね!
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前回からの引き続きの記事は次回アップします。
今回は、時節ネタということで(笑)