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重い・・リンゴが・・
ちょっと多すぎる。
お腹が空いたらとりあえず食べているが、いっこうになくならない。
ここらで少し休憩しようと腰を下ろすと、目の前に運送屋さんの文字が。
そうだ!実家の両親に送ってあげよう。
私は重い腰を上げ、運送屋さんに向かった。
すいません!っと階段を昇ると、社長らしき人物に迎えられた。
私はこのリンゴを配達してもらいたい事を伝えた。
『承知しました!宛先をこちらに書いていただけますでしょうか?』
私は実家の住所を書いて渡した。
『お客様のご住所は?』
そうだった!私には住所がなかった・・
とりあえず心配させないように、ブロックの家の住所を書いておいた。
『ふむふむ、この送り先は・・ここからだと中距離地区ですね〜。あいにく今うちにいるランナーは短距離タイプと長距離タイプの二人だけなのですが。
どうしましょか?』
どう違うのだろうか?私は説明を求めた。
『え〜短距離タイプは短い時間凄い早さで走るのですが、すぐスタミナが切れて休憩します。あと早く走るので荷物はくちゃくちゃになります。長距離タイプは遅いですが一定のスピードで走り、スタミナもありますが時間が結構かかります。』
トータルでどちらが早く着きますかと訪ねた。
『う〜ん、そうやな〜。中距離かぁ〜・・トントンやな。』
同じくらいなら、短距離タイプを選ぶわけがない。荷物がクチャクチャになるし。
それじゃあ長距離タイプでお願いします。
すると社長は少し寂しそうな顔をしながら、
『うんそうやな!長距離タイプしかええな!じゃあ長田君、ひとっ走り頼むわ!』
長田君は私から荷物を受け取り、実家目指して走っていった。
なぜか落ち込んでいる社長の横で短距離タイプの彼が何やら呟いている。
『社長・・もうやめましょう・・ちょっと解りにくいですよ・・』
『うん!そうやな!』