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もう12月も10日過ぎてしまいました。いかがお過ごしですか?トンガの鈴木です。
バカンス中なにもすることはないのですが、先週はトンガのスクールバンドチャンピオンシップが開催されました。NZの楽器卸し問屋がスポンサーになり、警察バンドが基本的な実行の元、行われました。
2005年まで行われていましたが、国王(トゥポウIV)の崩御といくつかの問題のため、しばらく中断してましたが、今回久しぶりに復活です。僕にとってはトンガ初の大会。かなり楽しみにしてました。
しかし、
僕の学校は、顧問(僕ではない)の判断で、急遽不参加を表明。というか、参加するといいながら全然練習してなかったのでね。お陰で警察にちょくちょく顔を出す僕は警察よりかなり非難されました。ただし、ソロ部門には一人だけ強制的に参加させましたが。
大会は二部制でして、ディビジョン1(以下D1、D2)は課題曲が少し難しい曲になってまして、D1は2校、D2は5校だけでの戦いでした。期日は三日間、課題曲の日と、讃美歌、行進曲の日、さらに20分のエンターテインメントプログラムの三日間。
僕は参加してないので、基本的には観客でしたが、警察バンドと関わることが多いので、結局この期間、警察で色々準備の手伝いみたいなことやってました。本来ソロ部門はピアノ伴奏で行うことになってましたが、先週になって急遽NZから来れなくなり、その伴奏をPCに打ち込み、カラオケでやることになり、その伴奏作りに追われてた訳です。トンガ人、最後の最後になって結構丸投げしてきます…。
ま、今に始まったことじゃないですけど。
で、そのコンテスト自体は、予想以上に面白かったです。D2部門は、本当に空中崩壊直前のバンドもあり、聞いてる方がハラハラドキドキwwww。思わず「ガンバレ~~~~~!!!」と応援www。ま、指導者の問題も多いんでしょうね。指揮者がバンドをコントロールできず、演奏に指揮を合わせて、指揮してるふり状態。そりゃまとまらないよwwwww
そんな中、D1の一校だけは、まさにブラスバンドの音を作り上げ、ブラボーな一人勝ち。
課題曲はブラスバンドのオリジナル曲で、恐らくトンガ人誰も知らない曲だったせいか、ほんとにハラハラ。讃美歌と行進曲はそれぞれのバンドの選択ということもあって、まずまずの出来。
で、一番面白かったのは、エンターテインメント部門。20分の自由演奏ですけど、ほんとに自由なんです。ブラスバンドのコンテストなのに、弦楽合奏や、ウクレレ演奏、歌に躍りと何でもありwwww。かなり笑わせてもらいました。なかでも度肝を抜かれたのは、まさかのファイヤーダンスwwwww。そういうのもありか…。そのバンドはエンタメ部門で一位だった他はどれも3位いないにないっていないにも関わらず、総合で3位に入り込んできた。結局何かの部門で1位をとることが先決と言うことか…。来年への対策になります。
ソロ部門は、17人がエントリーしまして、縛りはスローメロディ。僕の生徒は急遽参加させたため、11月の実技試験の技巧的な曲で挑戦。結構いいできでしたが、結果は3位(しかも5人。つまり参加賞ってことか…)に終わり、正直僕が凹みました。あまりいい評価されませんで…。
結果D1のうまい学校が一人勝ち、D2は僕の元赴任校が見事優勝、おめでとう。
大会が終わったあと、指揮者さんや審査員としゃべっていましたら、「あの、ソロを吹いた子を指導したのだれ???」というので僕だと答えると、「あのソロすんごいよかったんだけど、今回はスローメロディだったからねぇ、悪いけど外したんだけど、部門が別れてたら、彼はダントツだったんだよ。ちゃんと伝えといてね!」と。
なんだ、結果とは裏腹に結構評価自体はよかったんだ!と、とりあえずひと安心。
今年はうちの顧問君が不甲斐なく、不参加でしたが、来年は僕がバンド顧問を乗っ取って、是非とも参加してみたいと強く思った次第です。
大会を端から聞いて思ったのは、バンドよりまずは指導者の音楽の不理解が大問題。自分達で楽しむのではなく、コンクールと言う性格上、音楽をきちんと理解し、きちんと戦略を立て、いかないとねぇ。来年音楽教師への研修会を僕は勝手に企画していますけど、音楽教師、バンド顧問には必要不可欠だと思うので、そういうサポートをしながら、来年に望もうと思っています。