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いきなりですが、ちょっと(個人的には)面白いもののご紹介。
良くサッカーの試合で「~選手の総走距離は1試合あたり~キロ」とか言いますよね?日本代表で言うと、長友が1試合あたり13キロと一番走距離が多いとか。もしくは、海外のサッカーをテレビで観戦する時、フリーキックの場面で、「キッカーからゴールまで何メートルか?」が一目で分かる矢印が出てきたりする事があります。
あれは特殊なカメラを用いるデータトラッキングシステムを使用しているのです。
言葉で説明するよりこのまず下の写真を見た方が早いですね。
http://www.tracab.com/products.asp
どーですか、なんとなくイメージ付きましたでしょうか?
上の写真はスウェーデンのトラキャブ社の製品である、トラキャブトラッキングシステム(以下、トラキャブ)を利用した場合のものです。トラキャブは8個の小さなカメラから成る特殊な一つのカメラを二台スタジアムに設置して、選手の走距離、全選手の動き、など実に細かい部分までを分析するデータトラッキングシステムです。もともと戦闘ミサイルの追跡に使われている技術だとか。。
ニュースにもなりましたが、去年Jリーグのデータを扱うデータスタジアムがトラキャブ社 と契約し、Jリーグの試合にもこのトラキャブを試用で取り入れているようです。
カメラの設置場所など細かな調整が必要であるものの、Jリーグは将来的にこのトラキャブを導入しようとしているようです。また、このデータトラッキングシステムは、Jリーグが各クラブに渡すスカウティングDVDにも使われるようで、現状のデータよりも一層豊富なデータをクラブに渡す事が出来るのです。
ちなみに、昨年のJリーグ2010シーズンの最終戦「浦和レッズ対ヴィッセル神戸」のテレビ放送でこのトラキャブを使っていました。試合中のテレビ画面には上記のようなデータが表示されたりしました。
なぜにこの記事のタイトルを「リアルウイニングイレブン」にしたかと言いますと、トラキャブを使った試合のテレビ画面には、画面に映っていない選手の動きも、画面中央下に常に表示させる事ができ、それがウイニングイレブンの試合中の画面と似ているからです!
トラキャブを使うと、画面に映っていない選手の動きや、今どの選手がどこにいるか、今誰が一番走っているか、また走っていないか、誰がパスを一番成功させているか、などがリアルタイムで分かるようになります。画面に走っている選手が映った時、走距離のバロメーターを同時に表示する事も可能で、メチャクチャ面白いです。トラキャブが仮にJリーグで導入されれば、サッカーの試合観戦がもっと面白くなるでしょう。テレビの前だけでなく、スタジアムでも携帯の画面でデータを瞬時に映し出す事も可能になるかもしれません。 楽しさは無限に広がります!
ちなみに、データトラッキングシステムにはトラキャブ以外にも、様々な製品があります。2010年南アフリカワールドカップではこのトラキャブが使われましたが、例えばイングランドのプレミアリーグではプロゾーンという会社の製品を使っています。