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9日間にわたるVertical Blueも、残りあと1日となりました!まもなく最終日の競技が始まります。こちらが最終日のスタートリスト。
Wはworld record(世界記録)、 Nはnational record(国別の最深記録)です。毎日こんな具合に、すごい試合が繰り広げられています。何しろ、平均深度が60m代後半〜70m代という驚異的なレベルの高さです。
通常の大会では、深い順に順番が組まれることが多いのですが、この大会は、真ん中のゴールデンタイムに最も深いハイライトの選手の競技が来るよう組まれています。何故かというと、実はこの大会、音声での生中継がされているのです。
視聴者向けに、このような時間割になっているとのこと。日本だとどのみち真夜中から明け方にかけての時間帯ですが。
★★中継はこちら★★音声アーカイブもあります。
http://www.audiosportsonline.net/2012Winter/VerticalBlue.htm
中継はこんな具合に行われます。
大会会場のプラットフォーム上にソナーが設置され、ロープ沿いに選手が潜る深度がわかるようになっています。プラットフォーム上にいるMCのFrancescaがそれを見ながら逐一、マイクで実況して行く、というわけです。
「さあ、潜行開始です。・・・30m・・・・・・40m・・・50m・・・・・・・・・100m・・・タッチダウン!さあ、彼は今浮上を始めました。ゆっくりと、我々のいる場所に戻って来ます! 今70m・・・・60m・・・50m・・・・40m、さあ1stセーフティダイバーが潜行しました・・・」
という具合。そして終わったあとすぐに、プラットフォーム脇で選手にインタビュー。残念ながら映像での中継はありませんが、かなりの臨場感で、競技を体感出来ます。ラジオでの野球中継や競馬の中継もこんな感じでしょうか?かえって想像力をかき立てられると言いますか。
大会の映像は、専属のカメラマンの水中映像、公式カメラの水面映像、ボトムカメラの海底での映像がその日のうちに編集されます。こちらは、つい数日前に-90mという日本記録を更新した平井美鈴選手の映像。(なんと、彼女は世界でも4番目に深く潜る女性となりました!!)こちらをイメージしながら、実況を聞くとよりイメージが膨らむかと思います。
2012.11.28 Misuzu Hirai of Japan CWT 90m by Ai Futaki
つい先日、「フリーダイビングの生中継」について夢のように書いたばかりですが、あとは映像がつけば、本当に生中継が実現しますね!
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さて実は私のVertical Blueは既に3日前に終了しており、今はバハマを離れて仕事でサンフランシスコに来ています。曇天の下、青い海と青い空を遠い目で思い出し、仲間の成功を願いながら・・・なので、応援する側としての実況中継のありがたみを実感しています。逆に選手としても、日本で聞いていてもらえる、と思うと、とても心強いものでした。
さあ・・・実況を聴かなくては!