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まだ闇が目を覚ますことなく
安らぎの中にまどろむ頃
東の空に現れる白い閃光
星々の間を交わすように白い輝きが線となって現れ
夜明け前の森は冷気で誰も近づく事が出来ない程寂しく
微かに月明りが淡いピン黄色のバラの香りだけを照らす
昨日までの総ての事は闇の中に
どんな記憶も溶けてくれたら
どれだけ幸せになれるはずなのに
闇に包まれた森の中に立っていると
時折夜空に輝く白い線が現れるたびに
白い息を吐きながら
哀しい記憶は夜空を旅して
遠い記憶に隠れ
夜空の流星になり
思い出だけが閃光のように
夜空の流星になって
夜空に輝きだす
秋は気づかれないように過ぎ去り、
白い息が冬を連れてきました、
私たちは完全防寒着で見晴らしの良い丘の上、
寒いです温度計は2℃ですが、
風があるせいか寒いです、
時間は深夜の3時、
ママが獅子座流星群が見たいと昨日騒いでいたので、
家族全員で深夜に起きて丘の上にいます、
草の上は夜露で濡れている為に寝っ転がる事が出来ず、
先程から立ちっぱなしで東の空の獅子座を見つめています、
見えた、
又、見えた、
娘が隣で騒いでいます、
見えた、
又、見えた、
ママも隣で騒いでいます、
そう言う私も皆に負けじとばかリ、
首をいっぱい後ろにそり返し、
夜空を見続けています、
見えた、
見えた、
又流れ星が見えた、
獅子座周辺から放射状に流れ星が流れて行きます、
白い息の中に流れ星が流れて行きます、
深夜4時、
次第に東の空が明るくなりだすと、
草の上に降り注いだ夜露が輝きだします、
明け方の流星は、
久々に寒かったです、
目を覚ますと、
森の中では東の空から走り寄って来た朝陽が遊びに来ています、
窓の外では赤や黄色の紅葉が陽に照らされて奇麗です、
朝陽に輝く森の絨毯、
昨夜の事は遠い記憶のようです、
夜明けの流星は何も告げず、
昨日までの記憶を闇の中に隠して、
去って行ってくました。