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2010/07/15

Webメントレ
このコーナーは、読者やJunkStageメンバーからのご相談に対して、
スポーツドクターである辻秀一が回答をしていく連載です。
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今回の質問者:読者・25歳女性
転職の時期について

「辻先生こんにちは。私は25歳、社会人3年目を終えた女子です。先生は、転職についてどう思われますか?
友人は、2、3年以内に転職する子が多く、私は「せめて3年は」と思ってこれまでやってきたのですが、節目ともなり、会社の情勢もよくありません。この間なんて、35歳から早期退職を募集しているのです。もう会社が危ないと思い転職を考えているのですが、私のまわりは「若いうちの転職はよいイメージがなく就職がしづらくなる」という意見、「このご時世、安定なんてどうせないんだからやりたいことにチャレンジすべき」という意見が分かれます。
やりたいことはありますが、今の会社に3年いましたがとりたてて実績がつくれたとか、出来ることが増えたという実感が無く、今やめても何も手にしないうちに辞めてしまうことになるような気がします。でも、これ以上いてその状況が変わらないかもしれないと思うとその方が不安です。
私は、やりたいことがあるといっても、お医者さんの道をやめられた辻先生のようにすべてをなげうつほどの強い気持ちがあるわけではないのです。そんな状態で会社を辞めようとすることは、いけないことなのでしょうか。辻先生のお考えを聞きたいです。よろしくお願いします。」
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回答:辻秀一より

ニーズのうち、自分の優先度が高いものを考えてみる。ご質問ありがとうございます。悩み深い質問ですね。わたしも正解があるわけではありませんが、私の意見を述べさせてください。まず、2,3年は普通というのは固定概念なので、それに囚われる必要はないでしょう。やりたいことをもっともっと熟成してよく考えてみることをお勧めします。やはり、本当にやりたいのかを自問自答していかないと困るでしょう。ただし、やりたいに理由探しをしているといつまでたっても決めることはできません。やりたいに理由などありません。やりたいは、ジャストやりたいでしかないからです。理由は自分の頭の中で創り出した妄想ですから、その理由が覆ることがあります。そうやって決めたことは文句をいいたくなります。いつでも転職するにしても、残るにしても、自分が決めたからという生き方をお勧めします。こうこうこういう理由で残った、こういう理由で転職した。こういう理由でこの会社を選んだ、いずれにしても最後は自分で決めたのだとしていればフローで生きることができます。わたしの6月の辻マガでも配信したので読まれた方もいるかもしれませんが、人は感情の6ニーズというのを大事にして生きています。すなわち、安定感、わくわく感、存在感、繋がり感、成長感、そして貢献感です。このニーズのうち2つを特に大事にして、理由よりも何よりもこの感情を満たすために行動するとさえ言われているのです。もしわくわく感を大事にする人であれば、するなといっても転職するでしょうし、存在感を大事にしているのであれば独立される可能性が高いなどです。あなたの大事なニーズは何でしょうか?それも参考にしてみては如何でしょうか?それを家族や配偶者にも理解しておいてもらうのも家庭円満の秘訣です。

2010/07/15 07:00 | tsuji | No Comments