« 講演会(辻秀一物語第19回) | Home | 廣川昭彦の年内活動スケジュール♪ »
2012/10/30
岩礁でのんびりと寝そべっているゴマフアザラシ。
彼らの姿を見かけると冬がやってきたことを実感する。
毎年冬になるとサハリンから南下してきて北海道沿岸でひと冬を過ごす。
これから厳しい雪と氷の世界に覆われると、海岸に横たわる彼らの群れの姿は
北方の自然らしい、素晴らしい光景となる。
近頃は数が増えてきたことによって漁業被害が拡大するという問題が起きてきて
るが、これはエゾシカの増殖による森林や農業被害と同じ種の問題だろう。
これらの問題には様々な思いもあるのだが、ひとつだけ言えることは決して彼ら自身
が悪いわけではないということだ。
今も奥深い自然が多く残る北海道で、野生動物はいつまでも野生らしい姿であって
ほしいと願う。
そして僕はこの先も「原始のままの自然」を切り取っていきたいと強くココロに思う。
雪がちらつく寒空の中で、気が付くとあっというまに数時間が経っていた。
彼らのかわいらしい姿と野生動物らしい風格にしばし陶酔した朝だった。
2012/10/30 06:44 | yamada | No Comments