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今回は、マリさん(バイセクシャル・40歳)と中橋の対談です。
中「マリさんはバイセクシャルということですが、今は恋人はいるのですか?いるとしたら性別は?」
マリ「今は恋人はいません。次に狙う性別も決めていません(笑)」
中「そうですか。確かにあらかじめ決めるものではないのでしょうね。好きになった人を好きになるだけですね」
マリ「でも、偏りはありますよ。私の場合はビアン寄りのバイセクシャルだと思います。同性を好きになることの方が多いですね」
中「バイセクシャルの人には、ゲイ寄りとかビアン寄りとかいうことを仰る方が多い気がします。全くイーブンということの方が珍しいのでしょうね」
マリ「そうですね。私の感覚だと、基本はビアンなんだけど、一部の男性はストライクゾーンに入るみたいな感じです」
中「ゲイ寄りのバイセクシャルの方も同じようなことを言っておられました。ストライクゾーンが男性側に広いか女性側に広いかの問題のようなことを」
マリ「ストライクゾーンがやたら広いのがバイセクシャルだと思われそうですね(苦笑) でもそれは、男側か女側かの偏りで調整されているから、そんなにストライクゾーンが広いわけではないのですよ」
中「相手が誰でもいいのがバイセクだ!みたいな誤解があると?」
マリ「そうそう。嫌われますからね~。例えば同性と付き合っていても、いずれは異性と結婚して家庭を作って、社会の中で幸せに暮らしていくんだろう~みたいな皮肉を言われたり。いいなぁと思っていた女性から、そういう嫌味を言われてゲンナリしたことも多々ありますよ。そういう度に、あぁバイセクはモテないなぁと思いましたね」
中「ゲイやビアンにとって、バイセクは脅威だということですね」
マリ「実際にバイセクに傷つけられたという人もいるから、そういう批判を全否定はできないですが、バイセク全体がいい加減な人の集まりとか、性的に乱れているイメージとかで語られるのは納得できません」
中「どうしても、美味しいとこ取りのようなイメージがするのでしょうね」
マリ「私のことを『あの人は危険人物だから近付かないように』とまで言う人もいました。そういうことがあったので、自分がバイセクだということを伏せていた時期もありました。それから、バイセクだと性的に乱れていると勘違いするのか、やたら都合のいい関係を求めようとする変態男に付きまとわれたこともありました(泣)」
中「いろいろなご苦労があるのですね(焦)」
マリ「理解されることは少ないですけど、バイセクは決して良い立ち位置ではないということは知って頂きたいです」
中「以前に対談をした方も同じような話をされていましたが、同性愛者にも異性愛者にも受け入れられない危機感があるように思いました」
マリ「ゲイやビアンは、存在を大きくアピールできる場があったり、社会的に取り上げられることが多いですが、バイセクにはそういう場面がありません。LGBTの中に組み込まれてはいるけど、日陰な存在になっているような気がします」
中「実際のバイセクの姿を多くの人々に知ってもらう機会が訪れるといいですね」
マリ「はい。少しでも誤解が解ければ幸いです」
中「今日はありがとうございました」
マリ「こちらこそ」