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宇宙に浮かぶ青い惑星は太陽の周りを回り続ける、
あなたは炎の揺らめく欲望の周りを回り続ける、
秋の薔薇が咲いているところを見ると、
どうもあなたは青色の惑星でダンスを踊りながら微笑む、
この緑の国を手中に納めようと懸命に、
誰もが知っている、
あなたがダンスを上手く踊れないことは、
それが誰の為のダンスなのか、
あなたには関係ない、
ただあなたは秋の薔薇の香りに酔いしれるように、
欲望の周りを回り続ける、
両手を大きく広げ、
あなたは観客に向かって涙を流しながら歌う、
それが誰の為の歌なのか、
それが誰の為の涙なのか、
それがどんな歌詞だったのか、
あなたには関係ない、
ただあなたは欲望の周りを回り続ける、
地上では見えない恐怖に傷つけられ、
泣き叫ぶ子供たち、
その子供たちを抱きしめながらあなたに懇願する母親、
ただ口元でそっとほくそ笑むあなた、
秋の薔薇が今年も咲きました、
もう何の心配もありませんと歌い、
人を傷つけても、
あなたには関係ない、
少しの折れ曲がった真実と、
少しの口先だけの優しさをちりばめて、
あなたは踊り続け歌い続ける、
誰が反対しようと、
誰が傷つこうと、
あなたは台本を読むだけ、
台本は遥か遠くの海の果ての星の国からの贈り物、
あなたは欲望の周りを回り続ける、
あなたがいなくても、
青色の惑星ではとりまきたちが、
声も出さずに静かに進めるだけ、
海の果ての星の国から届けられた台本どうりに、
そして皆、欲望の周りを回り続ける、
あなたの代役はいくらでもいることを、
あなたは知っている、
あなたが台本どうりに歌わなくても、
あなたはただ順番どうりに交代させられるだけの事、
あなたに出来る事は、
欲望の周りを回り続けるだけ、
まるでジャンキーのように、
表面は何キロにもわたり凍りつき、
その氷の下には暖かい海が流れている、
そんな凍りついた欲望という星になんでそんなに魅力があるのか、
氷の下の暖かい海には星の中心から噴き上げるマグマの先端が顔を出し、
熱水噴出孔の周りには微生物が生きていると言う、
きっとその場所は生き物の生まれた場所という事を知っているかのように、
そしてあなたはその凍りついた星で生き続ける為に、
過酷な環境から逃れようと欲望に向かって泳ぎ続ける、
遺伝子の中に傷となって今でも残るあなたの知らないあなた、
欲望は真っ暗なのに、
そこから見える光景は素晴らしく、
重力はまったく無く、
たとえ歩いていても浮いているような感覚、
とても言葉では表現出来ない気持ちのよい場所、
欲望の星に辿り着いたあなた、
透き通った瞳は消え、
ただ欲望の周りを回り続ける、
青い惑星が太陽を回り続けるように、
この青い惑星を、
この緑の国を、
あなたは何色に、
染めようとしているの。