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2012/10/06

こんにちは。根本齒科室の根本です。

じつは今後は少し文章を短くしようと思っています。
先日、どこかは忘れましたが、政治とか経済を扱っている某ブログを見ていました

(・・・ながっ)

その人の文章は、読みにくくて仕方ありませんでした。
で、ためしに、前々回の自分のコラムとスクロールの長さを比較してみました。

・・・勝ちましたよwwwしかも仏恥義理の楽勝。少しもうれしくねぇ

今回は、安倍さんが総裁選に勝ちましたので、その絡みで 少 し 書きます。
まさか、歯の話が出てくるとは思いませんでした。

それにしても、ワイドショーや新聞などのネガティブキャンペーンの問題も
久しぶりに見ましたね。
内容はともかく、品位がない言葉は、見ていても”さもしい”ものです。

 不自然な石破押し(地方の「民?」意)
 縄文顔・弥生顔
 カツカレー
 製薬会社のお抱え医師
 腹痛で辞めた

【不自然な石破押しの件】

決選投票の時のワイドショーは、どこも本当に石破さんに偏っていましたね。
今回は幹事長に就任され、政権奪還に向けて「安定した」党運営を期待できるでしょう。

【縄文顔・弥生顔の件】

縄文顔・弥生顔について言えば、大石久和先生の「国土と日本人/中公新書」という本に
詳しいのですが、結論から言えば長さでは、それこそ文字通り”ケタ”違いに

縄文 >>>>>>(越ry)>>>>>> 弥生

だそうです。だいたい1万年 対 1000年くらいの差だそうです。

 現代の文化の基礎は江戸時代の250年で作られ、
 その基礎は鎌倉から続く500年の武家統治時代に作られ、
 その基礎は聖徳太子の頃からの500年の、朝廷時代に作られました。
 その基礎は1500年~2000年程度前からの稲作、弥生文化の流入に依存し、
 その基礎は、さらに1ケタ上の10000年規模で、狩猟~雑穀栽培の縄文文化
 ということになります。

その頃に、千島・樺太、朝鮮半島が陸続きだったかは分かりませんがこれらを考えると、
「縄文」と「弥生」をあたかも対等に捉えるのはバランス感覚的に問題があるような気がします。

現代まで含めても、日本の歴史の「圧倒的な」比重は縄文だからです。

四方を海に囲まれたという幸運もあり、万年単位の非常に長い伝統・文化の熟成があって
今日につながっているわけですね。

【カツカレー】

石破さんも食べていたとのことです。「安定した」党運営を期待できるでしょう。
林さんも食べたそうですが、炭水化物ダイエット中ということで
コメには手を着けなかったとのこと。
痩せすぎて貫禄負けした、とは陣営の言葉ですが、政治家は何より健康が第一です。

私もつい先日、分厚いロースを買い込んでしまいました。経済効果は確実にありましたね。

今回ですが、麻生内閣のときに「漢字の読み間違い」「ほっけの煮付け」「ホテルのバー」
など政策と全く関係ないこと
でさんざん叩いたことを思い出し、若干の衒いを覚えた方も
少なくないのではないしょうか。
そのくせに、鳩山・菅両首相の体たらくは、ほぼ完全に見逃してきてしまいました。
毎晩の豪勢な料亭通いなども、一部ネットで叩かれたくらいでした。

このようなダブルスタンダードに対する不快感・反省が蓄積していたのだと思います。
現在は「ネットがメディアを監視する時代」になったのでしょう。
公平性・公正性の意味でも、新聞・テレビのみに情報源が偏るのは不適切です。
そして、まだまだ「報道しない自由」への対処はできていません・・・

【製薬会社のお抱え医師の件】

安倍さんの闘病生活については、「消化器のひろば」(日本消化器病学界)巻頭対談に詳しく載っています。
わが国の消化器の権威団体による、内臓の健康に対する理解を深める一般向けの広報誌です。
氏ご本人の、他人に絶対言えなかった長い忍耐・苦労がしのばれる、深い内容です。

その件について、裏を取った訳ではないですが、twitter上で不穏な空気が流れています。
マスコミが、腹痛での安倍さん叩きに失敗したので、こともあろうに学会トップの先生方を
「製薬会社のお抱え医師」として、今度は医者叩きに走り出したらしい、とのことです。

自分で言うのも難ですが、医療系は叩きやすくて、楽ですよね(’A`)

まさか、報道機関が、根拠のない「お抱え医師」妄言で、日本消化器病学会、就中、
日本の医学会そのものに対する挑戦を企てている、などということは、考えたくないし
そうでないと信じています。

しかし「製薬会社のお抱え医師 消化器」で検索してみて思うのは、すでに現在となっては
そのようなつぶやきが広がるくらい、マスコミに対する国民の不信感や警戒心が強い時代だ
と理解できます。

なかには、朝日新聞社のように「安倍の葬式はうちで出す」「社是」などという確信犯?!も
いるわけですが、往々にしてコンプライアンスやコーポレートガバナンス意識の低い
旧態然とした企業風土が、品性や意識の低い従業員(記者、コメンテーター、デスク等)
を生み出してしまうのではないでしょうか。

昨今、業種を問わず、企業の社会的責任、内部統治は最低限クリアすべきであるのは
常識です。報道会社だけがこれでいいとは到底思えません。

 もしかしたら、CIA等海外資金が広告代理店等を通じて入っているのかもしれないが
 そこは分からないので、とりあえずパス。

報道関係の方々も、以前に比べて仕事しにくい世の中になったと思われるかもしれませんが、
メデイアのあり方そのものが、その国の民度をある意味反映している面もあります。
内部統治や自己改革によって、将来的には国民の信頼を取り戻して欲しいと思います。

またぞろ「偏向報道」「報道しない自由」などのようなことで物議がかもされたときは
ネットの力で批判・情報修正が繰り返される時代が、当分は続くものと思われます。

【腹痛で辞めた の件】

そして、難病(厚労省指定 特定疾患)について軽く触れてみたいと思います。

症状から似たようなイメージを感じる方も多いですが、「ストレス性の下痢」と「潰瘍性大腸炎」
の間には、疾患分類上まったく真逆、天と地の性質があります。

ストレス性の下痢なら、政治活動などのストレスの原因を除去すればすぐに完治します。
回避も可能だし自然治癒力による復旧もします。いわゆる『グループA』です。
政治活動を控えればいいだけなので、原則的に治療は不要です。

いっぽう、難病(特定疾患)といえば、基本的に発生を回避することは困難であり、
かつ自然治癒力を頼りにした復旧が見込みにくい特徴があります。
なかには進行性のものもあります。よって『グループD』です。

安倍さんの場合は十分な緩解を得ているとはいえ、継続的対応になっていますので
やや『グループC』寄りとはいえ、『グループD』といっていいでしょう。

潰瘍性大腸炎についてWikipediaを見て驚きましたが、なんと、むし歯菌(S.Mutans)の一部で、
標準菌と異なる糖鎖を持つグルコースの側鎖を持たない高病原性株TW295(抜粋まま)
潰瘍性大腸炎の発症に関連がある
という研究が大阪大学大学院歯学研究科で行われているとのことです。

発症年齢が20代が多いとのことなので、予防歯科で潰瘍性大腸炎の発症を抑えられる展望が
十分考えられます。

幼少期、とくに1歳半~3歳の時期を重点的に、親御様や医療機関のホンキが人を救うかもしれません。
(ちなみに喫煙者には発症が少ないそうですが、子供に「タバコ吸え」とはいえないし)

少なくとも健康状態を十分に維持して政治活動を継続することで、国内に11万人いるといわれる、同じ病と闘われる方々の支えに少しでもなれば、氏の闘病活動にも大きな意義があったといえるでしょう。

もちろん、これはどのような難病にも言えることです。

なぜなら、それは難病が『グループD』であり、継続的なケアが必要だからです。
『グループB』は事前的ケア、『グループC』は事後的ケアが必要です。

私も含め、当時の軽率な報道のせいで、ストレス性の下痢だと思っていた方がほとんどだと思います。
潰瘍性大腸炎が、重症化すると腸管内壁が完全剥離して人工肛門もありえるという大変な病気であることは、恥ずかしながら私も最近知った次第です。
『グループA』~『グループD』の考えで疾患を分類することは、ほんとうに重要です。

また、じつは総理以前の10年来、森・小泉時代からずっとひどい状態に悩まされていたそうで
「消化器のひろば」で初めて知りました。まことにお気の毒としか言いようがありません。
幸い現在は十分に緩解を得ているとのことで、ぜひお大事にしていただきたいと思います。

 安倍政権の短命はじつは2007参院選による『ねじれ国会』が主因だろう。
 「美しい国日本」が「国民の生活が第一」の肩を持ったマスコミに負けた。
 (「「国民のせい」←喝が第一」は、もう外に出てしまったが)

 ねじれ国会が続くと、特例公債法などの予算関連法案や重要法案が毎年通らない。
 安倍~福田~麻生~鳩山~菅~野田(?)
 政府閉鎖だけは避けないといけないので、予算関連法案と首相の首を
 バーターで交換するという悪弊がこのところすっかり定着してしまった。
 (だからといって個人的に野田政権を支持しているわけでは全くない)

 だからこそ安倍氏は今回、ことさら健康問題を前面に押し出している面も感じる。
 総裁就任演説では、今後は小選挙区にこだわらないと力説していた。
 今回緩解維持状態で政権の座に就いた場合、ねじれ国会の予防対策を必ず取るだろう。

 このように考えると、我が国の国民性と二大政党制の相性に疑問も生じる。

 とくに民主党が単なる「批判者の集まり」「選挙互助会」になってしまい
 英米のように両院協議会がまともに機能しなかったのが痛かった。
 民主主義には最低限、力量ある野党第一党の存在が必要である。
 使える党が一国に一党では、それこそ直訳でファシズムになってしまう。

 両院協議会が機能しないのも民度とまでは言わずとも、国民性かもしれない。
 いずれにしても、機能しないなら、二大政党制の意味はない。
 二大政党制を小沢一郎を通じて日本に押し付けてきたアメリカも、やはり
 「バカでヘタレ、でもヤルときはヤル」(倉山満氏の言)なのかもしれない・・・

 とすると畢竟ヨーロッパ型の多党型の方が日本にあっているのだろうか。

 また無理なウィークジャパンポリシーで、太平洋~極東の安全保障に祖語をきたすよりも
 日本は内需中心国であり、2割に満たない外需も輸出は資本財と中間財が中心なので、
 むしろストロングジャパンポリシーで国内購買力を涵養したほうが両国の国益にも合致する。
 年次改革要望書・小選挙区・TPP等の制度変更に拘るのは、実り少ないと思われる。

≪(おまけ)スーパーコンピューター≫

安倍さんは、総裁選の演説で、くり返し『スーパーコンピューター京(けい)』の活用・投資の
推進を訴えていました。
スーパーコンピューターのおかげで、パーキンソン病、アルツハイマー、うつ病の新薬開発に
大きく貢献したことは、ご案内のとおりです。

スーパーコンピューターといえば、昨年一世を風靡した「ミスター除染」こと児玉達彦先生が
進行がんの特効薬を開発していることでも有名です。さすが児玉先生!

抗体利用の進行がんの特効薬開発!
6ページ「「京」を活用」(PDF)

そしてなんといっても、スーパーコンピューターといえば「SPEEDI」です。
パニックになるからと言って、国民には見せずにICRPIAEAだけには報告していた輩がいましたね。

「1番でなければいけないんですか?2番ではいけないんですか?」

そのようなことをいう者には何度でも言いかえしましょう!1番を目指せと!
そして、スーパーコンピューターで各種の新薬開発が進み、難病治療に大いに貢献することを心から祈っています。

【今回のまとめ】

歯科の原因菌が他科疾患に関与する例は多く、注意が必要。そして疾患分類の考えも有意義。

2012/10/06 09:16 | nemoto | No Comments