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インドネシアでは“形式”が非常に大切です。
≪何をするにも文章化する≫
≪年齢や立場を尊重する≫
一見すると非常にいいことのように見えます。
しかーし、不便なことが非常に多いです。
研究・授業内容であっても言いたいことを言えない。
内容のない書類・レポートは厚みだけありもはや重石です。
相談事も私からダイレクトに上に言うことはタブーです。
私→私の直属のボス→直属のボスのボス→ボスのボスのボス→ボスのボ…(以下省略)
今、ボスの顔を想像しながら“ボス”と言う単語を書いていましたが、ボスの数が多いことも問題ですね(笑)
この過程で内容が正確に伝わらなくなっている場合が多く、いっちゃん上のボスから返事をもらった時には、何に対する返事か分からないことがほとんど。
そしてまた1から説明して、またボスに言って、ボスがボスに…
時間の無駄です。
これは私に限ったわけではなく、平講師なら皆同じです。
ですので、少しでも上のポジションに行きたい、と願っているわけです。
さて、最近“学科長”の席が2つ空きました。
博士号取得のために日本へ出発したのです。
しかし、この情報を誰にも“正式”に伝えていなかったのです。
“正式”とはもちろん“文章(書類)”を意味します。
先生方は、噂で聞いていたので行くことは知っていました。
しかし、“いつから”“どのくらいの期間”行くのかを知らせていませんでした。
彼らのボスにも“正式”には伝えておらず、大問題。
学科長からサインがもらえない、会議に出席出来ない、などなど業務に支障が出始めます。
すでに時遅し。
2人はすでに日本に到着していましたから…
彼らのボスを含め周囲の先生方はまだインドネシア国内にいると思っていたのです。
さて、ここからがドロドロした人間関係を見ることになったのです。
理学部全体の教員参加の会議が開かれます。
朝から夜遅くまで続きます。
そもそも手順を無視しているので、皆さん怒りに満ちています。
業務も滞っているし、新学期も始まっている。
さらには、すでに日本入りしている。
前々から彼らに対して持っていた愚痴や、2人がご夫婦だということもあり、ありもしないゴシップまで…。
もう誰にも止められません。
司会者である理学部長も感情に流されていて、うまく会議を収拾できません。
結論の出ないまま次の日に持越し。
もちろん、授業もキャンセルです。
こんな状況になると分かっていたので、出発前に何回彼らに情報提供するように伝えたか…
もっと強く言っていれば、この状況を回避できたのでは!と私も彼らの共犯者な気がしてなかなか発言出来ません。
誰が悪いなどと言い出したらキリがないですが、まずは彼らが情報を伝えなければいけなかったのは事実です。
そして周囲の先生も、与えられるのを待つのではなく自ら情報を確認する。
次の日の会議も結論が出ず終了。
次の日に持越し…となったので、よくないと分かってはいましたが、理学部長と私で直接話をする場所を設けてもらいました。
私が持っている彼らに関するすべての情報を提供。
感情論やゴシップなどで複雑になっていた部分が解消されたようで、理学部長はスッキリされていました。
これはこれでよし…とします。
理学部長が決定を出しました。
学科長を決める選挙を行う事、決まるまでは各学科次席のサインを用いる事、などなと。
これはゴロンタロ大学だけの問題ではなく、愛媛大学とのコミュニケーションにも響いてくることです。
もっとスムーズに事が運ぶようになるまでには、まだまだ時間がかかりそうです。
今回の場合だと、授業にも影響が出ています。
大学は学生のためにあるんだーーーーーーーー!
そのためにも、情報共有はしっかりと行いたいものです。