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2012/10/05

世の中に『割り切った関係』という名のもとに、浮気を正当化しようとする人が少なからず存在します。

この「割り切る」とは、どういうことでしょうか?

一番大切な人とは別に、肉体関係だけを持つことを自分の倫理観の中で許容するという思考回路の構築を意味するのでしょうか?

あくまで浮気の領域を出ないという前提を当事者同士が持つことを意味するのでしょうか?

そんな都合の良い事がまかり通るとすれば、それは、一番大切な人を裏切ることを許容してしまうことになります。

割り切った関係だから、裏切りにはならないと反論する人もいるでしょう。

でも、そうだとしたら、一番大切な人に、割り切った関係を余所で持っていることを告白し、許してもらった上での話です。

大多数の恋愛は、お互い以外の相手に向けた恋愛行動(性衝動も含む)を制限し束縛し合うことで成り立っています。

お互いがお互いのオンリーワンになることが、恋愛関係の成就の根本にあるわけです。

この時期、暑い夏の浮気がバレて、関係性が破綻寸前のカップルからの相談がよく舞い込みます。

浮気した方は、どうやったら許してもらえるかを問い、浮気された方は、どうにかして懲らしめる方法を問います。

浮気が発覚してしまうと、割り切った関係だったから許してくれ!というのは、どうも通用しづらいようです。

浮気へ一歩踏み込む時の自分自身への言い訳が「割り切った~」なだけで、それは行動を正当化する魔法の言葉にはなり得ません。

結局のところ、恋愛関係を維持していくためには、根本にお互いの信頼関係が必要です。

付き合いが長くなればなるほど、お互いのことを良く知り、信頼関係も深まってきますが、1度でも裏切ると、せっかく長い時間かけて構築してきた信頼関係はいとも簡単に破綻してしまいます。

割り切った関係を正当化しようとする人ほど、単に自分大好きのわがままな人であったりします。

欲望のままに生きるなら、特定の恋人は作らない方が幸せでしょう。

あるいは、全てを受け入れてくれるような数少ない理解者を恋人に持つべきでしょう。

「バレなければいいや」という風潮。ちょっと多すぎるような気がします。

暑い夏は終わりました。これから寒くなりますが、恋の炎で2人の関係を暖める大切な季節になります。

2012/10/05 12:01 | nakahashi | No Comments