« JunkStageCafe レポート<後篇> | Home | 『外資系』東京アパッチと仙台で学んだこと その2 »
最近、いつもアパートの部屋のドアの前に黒猫が寝そべってるんですが、近づくと逃げるくせにドアの前で寝そべること自体はやめません。21世紀も10年を過ぎ、ついにワタクシのところにも「ツンデレ」がやってきたようです。
フィルコです。こんにちわ。
訳あって更新頻度が史上最高ペースです。
さてさて、時をさかのぼること一週間と少々。9月15日(水)、19日(日)の両日、東京アパッチ主催のブースターミーティングが開催されました。私は平日はちょっとキツイんで19日の方に参加させて頂きましたが、いろいろと思うところも多く、以前から書きたかった仙台市と89ERSの試みとあわせて書きたいなと思います。
結構シビアに書くんで、もしかしたらつまらないシリーズが続いてしまうかもしれませんが、
何卒ご勘弁しなさい(命令)。
■新経営陣のお話を聞いてきますた
最近早起きさんのワタクシ。14時から代々木第二体育館の会議室で開催されるミーティングなど目をつぶって歩いても行けると思い舐めてかかっていたら京王線が事故でストップ。到着したときにはすでに14時を20分ほど過ぎておりました。
せっかくミーティングを設けていただいたのに遅刻してしまうなど、電車の遅れはあったにせよ、ビジネスマンとしてそんなことは言い訳になるはずもなく大変申し訳ございません。何卒、ご勘弁しなさい(命令)。
とまあ、インカレ開催中で賑わう代々木第二体育館の裏から、ミーティング会場である会議室に侵入してきましたのです。
まずはそのときの模様をダイジェストで。
会議室に入ると、ロの字型の会議形式に机が並べられ、20人弱のブースターさんが回りを取り囲んで座っています。机の周りだけでは収まらず、入り口側にもう一列席が設けられていました。私はそ~っとその列に椅子を足して座ろうとしましたら、どうも選んだ椅子は使っちゃダメなやつだったらしく、結局職員のメガネ美人に椅子を出してもらい、末席に座りました。
右手奥の席は新運営会社EVOエンターテイメントの席。その真ん中で、えらいゴツくてデカイ白人男性がしゃべっていました。その右には神妙に目を閉じて話を聞くやり手ビジネスマン風の男性と、反対側にはせわしなくメモを取り同時通訳をする男性職員がいます。あとはブースターの案内や細々した雑務をこなすメガネっ子女性職員の4名が参加していました。
話してる白人男性が、新社長 クリス・へザリントン氏。神妙にしてるのが取締役に就任したばかりの山本氏、そして通訳してるのが、、、、、ごめんなさいお名前失念。メガネっ子の名前は聞くのも忘れた。。。
クリス社長は米アメフト最高峰、NFLの強豪ラムズやコルツで活躍した人で、引退後にハーバードビジネススクールでMBAを取得したという文武両道の猛者。古いNFLファンなら「ちょwwwwwマジでwww!!!クリス日本でなにしてんのwww!!」と相当驚かれるでしょうが、アメフトをあまり知らない私にとってはゴッツイけどまあ話の分かりそうな白人のおっさんって印象です。ただやはり頭は相当切れそうで、話しているときのキビキビした物腰はスポーツマンというより軍人に近く、「このミーティングで何をどう伝えなければいけないのか熟知している」というような感じでした。
代表取締役の山本氏は、もともとは外資系企業と日本国内市場を橋渡しするコンサルティングをされている方で、日本の商習慣や文化とEVOの展開する事業のマッチングを行うためにスタッフ入りしたようです。クリスとは対照的に話す物腰はやわらかく、、ブースターに対しても決しておごった態度はなく言葉を一つ一つ選びあくまで真摯な姿勢で、、、、
・・・へ?なに? 情景描写はいいから話をすすめろ?
ええ、訳あって文章を長くしなければならない事情があるんですが、そんなのは読者には関係ないこと。承知しました。進めます。
えー、、、もう少し尺をかせがしてほすぃ。。
まいいや、そんな感じの雰囲気で始まった(始まってた)ブースターミーティング。
話は核心に進みまする。
■皆様のために、最高のエンターテイメントをお約束します
ミーティングは、一通りEVOエンターテイメントの運営方針が発表され、その後質疑応答という形で行われました。
クリス社長及び山本氏の話の要点はこんなかんじ。
1)エボリューションがチーム譲渡をうけた経緯
2)東京にプロバスケットチームを持つことが出来た喜び
3)運営に対する覚悟と基本方針、理念。
4)スケジュールの説明と『代々木第二体育館』ホーム開催にこだわった理由
5)今後のビジョン
6)質疑応答
細かいところはいろいろとあるんですが(実は覚えてないだけだけど)、一番の強調して何度も繰り返し言っていたことを要約するとこんな感じ。
***********************************
私達は、ファン(ブースター)の皆様のために『最高のエンターテイメント』をお約束します。 本場NBAのノウハウを基調として、そこに社長クリス氏自身がスポーツエンターテイメントの最前線で長く活躍してきたという経験をプラスします。 そして東京のど真ん中、渋谷・原宿という世界的に有名なスポットに隣接し、バスケットボール専用の会場として東京オリンピックから数々の歴史的な試合が行われてきた『代々木第二体育館』という地の利を最大限に活用し、今までに無かった最高のエンターテイメントとして東京アパッチのホームゲームを皆様に提供いたします。**********************************
一言で言えば、あくまで「エンターテイメント」を最前面に押しだした運営を基本とする。ってことでしょう。
いや、あの、、「スポーツエンターテイメント」はチームっていうか、もうリーグの理念だから、説明されるまでもないんだけど、、、それに、、東京は世界でも今たぶん一番ぐらいにエンターテイメントにあふれているところで、そこで真正面からエンターテイメント勝負を挑むって、、チャレンジャー過ぎる、、って言いそうになった次にきたのが、『なぜ試合会場として代々木第二体育館にこだわったのか』がきました。
**********************************
試合会場を転々と変化させると、毎度興行環境が変わるため安定したエンターテイメントの提供が非常に困難になるばかりか、選手達にとっても「ホームゲーム」の優位性を失わせることになります。それよりなら「ここに行けば必ずアパッチの試合が見られる」というブランドイメージを確立するほうが、戦略的にベストな選択であると決断しました。
代々木体育館はバスケットボールの会場として歴史が古く、国内最高の権威をもつ体育館で、原宿・渋谷という世界レベルの繁華街の真ん中にあります。代々木第二体育館こそ、我々がイメージする東京アパッチのホームとしてふさわしい会場であると強く考えます。
**********************************
うん。うんうん。分かるよ。
世界有数の都市東京で、観光マップにも載ってる歓楽街、渋谷や原宿のど真ん中にあるしね。そこにある「日本最高権威のバスケット専用体育館」ときたらさ、「何でそこ使わないの?ちょっと小さいけど、ニューヨークで言ったらマジソンスクエアーガーデンみたいなモンでしょ?」って、思うよね。
元々は都内近郊(多摩も含み)の自治体や地域コミュニティの協力を得て、あちこちの体育館で土日メインに試合をする計画でほぼスケジュールも固まっていました。(その地域側のキーマンとたまたま別のご縁があったため、知ってた。)
それが運営会社変更を受け一転、代々木第二の一極開催になりました(長野開催は除く)。ホームゲームの9割は平日19時15分試合開始。しかも10月16日にbjリーグが開幕するのに対し、最初の代々木ホームゲームは1月6日。じつに2ヶ月近く後にならないとホームゲームが無いというスケジュール。
スケジュールと会場の件は、ミーティングより前に発表になってました。それはそれはガックリ来たのですが、どういう理由があって変更したのか、その理念と戦略が何なのか。実際のところを聞かなければ、私自身もいろいろ判断はできないな~と思ったので、今回のミーティング参加して聞けたのは良かったのですが、、、、
正直言って内容にはだいぶ肩が落ちてしまいましたね。。
はー、、なんか書いてて辛い。
でも続く!!
次回 「怒り」