ある国では、

たった９人で世界で一番多い国民を動かす為に、

都合の良い敵を創り出し、

ある国では、

国益の為と言いながら、

都合の良い敵を創り出し、

ある国では、

リーダーとしての力を見せつける為に、

都合の良い敵を創り出し、

きっと彼らのことだから、

この地上に総ての敵が創り出せなくなったとしても、

彼らは変わりゆく季節さえ、

自分たちの都合の良い敵にするかもしれません。

秋が空から降りて来た、

昨日はあんなに暖かかったのに、

深夜から降り出した雨が秋を連れて来たのでしょうか、

小雨降る森の中の庭を散歩している君、

上着を羽織っても肌寒い季節、

愛犬が足先が濡れるのを気にしながら、

君の後を追うように先程からついて来ています、

小雨は木々の葉を濡らしていますが、

森の葉は青々として、

未だに色ずく気配を感じさせてくれません、

まだ秋にはなっていないのでしょうか、

しばらく冷たい森の中を歩き回っていると

後ろの方で”ボト”、

立ち止まって耳を澄ますと”ボト”、

そっと振り返ると”ボト”、

なんと君の目の前に栗がボトボト落ちて来ています、

きっと昨夜の大雨と急に気温が下がったのを、

まるで秋が来たと勘違いした山栗が、

先を争ってボトボトと毬栗を落としてるようです、

この日の朝、

森には秋が降りて来たようです、

パパ、

ほらこんなにたくさん山栗取れちゃった、

今年は山栗が不作かと思っていたけど、

庭の栗の木、

ん〜〜〜〜〜、

とっても良い子なのよ！！

私が散歩してると、

私に気が付いて、

栗を落としてくれたのよ、

ん〜〜〜〜〜、

なんて良い子なのかしら！！

私が雨の中ブルーシートを張って、

その下で作業をしていると、

びしょ濡れになったママと愛犬が、

バケツに毬栗をいっぱい入れて、

ニコニコしながら登場、

ほら見てこんなに可愛いキノコも、

庭のそこら中にいっぱい有ったわよと、

デジカメで撮ったキノコの写真を、

私の顔の前に差し出して来ます、

まだ森は緑で、

紅葉も始まっていないのに、

今年は夏が長過ぎて、

総てのタイミングがズレてしまっているみたい、

でも栗が、

空から落ちて来て、

今日から秋が始まったことを教えてくれたみたい、

そんなことを言いながら、

ママと娘は毬栗の中から、

山栗を一つ一つつまみ出しては、

歓声を上げておりました、

変わりゆく季節は、

今年も私たちにいっぱいの贈り物を届けに、

空から降りて来てくれました。