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2012/09/15
この曲独楽の色の美しさに
感動して 集めていらっしゃる
これは 江戸時代に出来なか
った
昭和と平成のゼイタクです
古くは 17世紀にさかのぼる
曲独楽の歴史
この色あいは 日本の物作りの常識のいくつかが元になってできている
以前 コラムに書かせていただいたことがあるけれど
中国の陰陽の思想から来ているものや
自然哲学のように 風土の中での物の保存の知恵が重なって残った技術だったり
色々です
湿気がとても強い日本では 強度と使用の上での便利さ 経済的な価値などと
一緒になって こういう色に対する こだわりが残ってきたんだなと
ずいぶん 考えてみたけれど 結局 一番最初に自分が足で調べた資料の
再確認を 実体験でして やっと納得ができたようなもので
頑固に五色の約束を守ってきた H先生が
芸大卒の お弟子のI先生の工夫の色合いを 認めて
曲独楽の五色を とうとう
昭和が終わると共に 豊かな色へと 変化させました
寄席をご覧になっているお客様も
しばらくは 気が付かなかったかもしれません
テレビ中継が 当然となった今では
曲独楽は 色彩豊かで とても 美しい輝きがあるものになりました
本漆だと 深みが増していきますが
カシュー塗料では つやが残ったまま 結構古くても ピカリと光ります
今度 曲独楽を寄席でご覧になるとき
輝きや 色を ちょっとだけ 気にしてみてください
とても きれいなものですよ
曲独楽師が 楽屋で ちゃんと磨いて出ていれば…だけど…
2012/09/15 10:10 | miya | No Comments