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今回の滞在は以前もお伝えしたように、フィールドが中心です。
と言う、フィールドだけです(笑)
前回の記事の最後に“虫や虫や虫や食べ物に気を付ける”と宣言しましたが…
植物を忘れておりました。
両腕に大量のできものが!
私より背の高い草をかき分けた時に、きっと負けてしまったのですね。
さて、マナドとは、ゴロンタロ州の東隣の州・北スラウェシ州の州都です。
ゴロンタロ州は北スラウェシ州の一部でしたが、2000年に独立しました。
マナドはスラウェシ島の中で2番目に大きな都市です。
ダイビングスポットとしても有名で、たくさんのダイバーが訪れる場所です。
インドネシアでは珍しく、人口の70%がキリスト教です。
私にとって興味があることと言えば、現在も活動している火山が北スラウェシ州だけでも10以上あること。
そして、数年前にシーラカンスが発見された場所ということです。
ゴロンタロからマナドまで休憩を含め、車で10時間の道のり。
突然、教会が増えてきたので“州をまたいだな~”とすぐに分かるほどです。
ゴロンタロでは、日本でのコンビニ並みにモスクがありますが、北スラウェシ州ではコンビニ並みに教会でした。
宗教が違うと、すべてが違います。
まず、屋台にビールなどのアルコール類が置いてある、
豚肉や犬肉を用いた料理がある、
学生(小・中・高)の制服の色がシャレオツである、などなど。
やはり1番目を引いたのは、女性の服装でした。
ノースリーブにミニスカート。
上記した制服も、ノースリーブではないですが、スカート丈は膝でしたし爽やかな紫や緑、青色です。
ついつい、“足、隠してっ!”と思ってしまったほどです。
今回のフィールドが1人ならば、優雅(?)に豚肉をつまみにビールでも…と思っていましたが、ゴロンタロ大学の先生も同行されていましたし、ドライバーさんもムスリムだったので、なかなか思ったようにはいきません(笑)
大変だったことは、毎回食事が出来るレストランを探さなければいけないということでした。
レストランはたくさんあります。
しかし、イスラム教の方が口にできるハラール(ハラル)食品を用いてない店が多いのです。
ゴロンタロであれば、店頭に表記していなくてもすべてのレストランがハラールです。
しかしマナドでは、“あえて”表記しているのです。
ご飯の時間になる頃には、この表記があるお店を探すのです。
レストランだけでなく、モスクも探します。
多くのモスクは市内にあるため、市内から離れているとお祈りの時間に間に合うように市内に帰ります。
ゴロンタロでは想像も出来ないほどの交通渋滞も考慮します。
マナドとゴロンタロの違いを少しは分かっていただけたかと思います。
日が出ている時間をフィールドのために全投入出来ないのは非常につらくはありましたが、これも仕方ありません。
今回のフィールドの目的はロコン火山です。
市内から10kmほどの場所にある、現在も活動中の火山です。
ロコン火山を中心として、さらに3つの火山があります。
すべてが活動中です。
何回も言ってしまいますね…“現在も活動中”と(笑)
初めての訪問で、露頭(試料が採取できる場所(崖など)のこと)の場所や状況が全くなかったので、本格的な目的を決めずに現地入りしたのです。
現在も活動中なら現在の火山灰を採取するのもいいな~
いい露頭があれば数万年前の火山灰を採取しちゃおうかな~
もちろん、目的が違えば採取する対象も変わります。
最初の数日は市内や火山周辺の露頭を徹底的に調査します。
徹底的と言っても、地域が広いので車で流すだけなのですが(笑)
そして、目に付いた露頭に片っ端から登っていくという方法です。
露頭は雨で上部が削られている場所もあり、はっきりしませんでしたが、20m超の大露頭が数々ありました。
先生がマナド入りされる前に、どこに調査に行くか決めなければいけない分、責任重大な任務であります。
先生が現地入りされてからと言うもの、“すげぇ~”の言わざる負えない彼の頭の回転の速さに圧倒されるばかり。
私は4日も前にマナドに来て何をしていたんだろう…と思う隙も与えてもらえないほどの速さです。
すげぇ~!!
このような調子で続いた先生との2日間のフィールド。
マナドでのフィールドは火山が対象のフィールドでした。
次回は、先生とのゴロンタロでのフィールドについて書きたいと思います。