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地球の舳先から vol.251
台湾編 vol.2(全4回)
ホテルから台北の鉄道駅まで、わずかに数分。
台北から約2時間半で台湾東部の都市花蓮に到着し、
ホテルのシャトルバスを待った。
わたしの台湾旅の「一点豪華主義」は健在で、一番いいホテルのスイートを取っていた。
今回の旅の目的はここ、太魯閣渓谷。
岩、石、水が織りなす壮大な大渓谷であり、一大観光地となっている。
花蓮から車を走らせること40分。
太魯閣渓谷の奥にあるホテルまで、息を呑む景観が続く。
ホテルに着くと、それはそれは周到なホスピタリティでラウンジに案内され、
チェックインをしながら細やかに1泊分の行程をアレンジしてくれた。
台北から日帰りのツアーも出ているのだが、やはり宿泊するのがおすすめ。
わたしは午後と翌日の午前中と、2回に分けてホテルから出るツアーに参加。
山の中の渓谷は、南北に約38Km、東西に約41Kmにも及ぶ。
ここから先は、わたしよりも写真に語ってもらおうと思う。
砂卡礑歩道
白い大理石の橋には、ひとつひとつ顔が違うという100匹の獅子像が鎮座。
鉄パイプのような階段を降り、5キロ弱の遊歩道をゆくと、眼下に泉が広がる。
谷の中をあるく、不思議な感覚。
長春祠
ここは山そのものだったわけで、車道を通しトンネルを作るために
時の人々が200人以上亡くなったとのこと。その弔いで建てられたのがこちら。
大小の滝がかかり、少しお茶をできるスペースもある。
燕子口
ハイライト!崖の最先端が遊歩道になっているので、高所恐怖症でない
わたしでもヒヤリとする。遮るもののない絶景を見下ろし、その規模に唖然とする。
かつてはこの近くの九曲洞というポイントが一番人気だったそうだが、
状態が悪く復旧工事だか新しい遊歩道の新設工事だかをしているとのこと。
天祥
こちらが太魯閣国立公園観光の終点。すぐ裏には宿泊したホテルがある。
清水断崖
こちらは渓谷の入り口から花蓮に向かって(つまり渓谷から徐々に離れる形で)
進んだところにある、台湾で最も美しいと言われている海岸。
断崖の高さは約90度、最も海抜が高いところで1200mもあるので相当な絶壁。
世界遺産でないことが不思議なくらいの場所だった。
世界には、まだ、こんなに近くてもモノスゴイものが転がっている。
つづく