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「僕のジャグリング史」カテゴリの話です。
少し時系列としては戻りますが、ジャグリング三昧だった大学を卒業し、地元静岡の企業に就職したそのすぐ後の話です。
地元と言っても、正確には静岡市出身であって、就職先は浜松市。
静岡には新幹線の駅が6つあり、大阪から東京に「青春18切符」なんかで行こうとすると、
静岡で心が折れるという話を良く聞くくらい静岡は横に広いので、実家からは若干距離はあります。
(とは言え、その気になればいつでも実家に帰ることが出来るし、
こっちには高校時代の友達も結構いたりするので、やはり「地元である」と思っています。)
しかし、静岡市にジャグリング(というか大道芸)のサークルがあることは知っていたのですが、
練習会は平日、そこまで練習をしに行くのは大変そうです。
東三河にジャグリングサークルが出来たということで、
日曜日などにそちらのサークルにお邪魔をさせていただくこともあったのですが、
車の持っていない僕を送迎するために往復をしていただいたりなどして、
本当に大変だったと思います……。
(その節は大変お世話になりました……>東三河投球連合の方々)
室内で練習することも出来なくはなかったのですが、
やはりサークルに所属して、どこかの体育館を借りた方が清々と練習が出来ます。
というわけで、地元でまずは体育館探しからです。
そうは言っても、浜松に来たばかりで浜松のことはまったく知らない。
当時住んでいた寮の寮母さんに聞いたところ、
「そういえば、この傍に公民館があって、体育館が併設されているわよ」
とのこと。
早速でかけて、交渉開始。
竜「すみません、こちらでジャグリングの練習をしたいのですが。」
*「ジャグリング? なんですかそれ?」
当時は今ほどジャグリングもメジャーではなく、こういった質問も日常茶飯事でございます。
竜「ええっと、大道芸でよくやられているようなやつで、お手玉みたいなやつとか、ボウリングのピンみたいなやつを投げるとか……」
*「ボールを投げるんですか?」
竜「ええ……まあ、投げますね。」
*「そうなんですか。うちは、壁とか床とかを大切にするので、そういうことはちょっと……」
竜「あ、いや、壁とかに向かって投げることはないです。お互いキャッチボールみたいなことはすることもあると思いますが……」
*「うーん、それはちょっとなぁ……定期的にやりたいんです?」
竜「ええ……できれば月1とかで。」
*「何曜日?」
竜「土曜日か日曜日なんですが……」
*「ああー、そういう時間帯は埋まっちゃいがちですねぇ。難しいなぁ。」
ここまで悪印象とは!
竜「えっと、メンバーにお願いして、壁とか床には投げないようにしますから。あと、道具も床が傷つく道具は使わないようにします。」
という約束を取り付け、「ホール」と呼ばれている集会場などに使われているところを予約しました。
次はメンバーです。公民館によると、このように場所を借りるには5人以上の団体でなければならないようです。
幸いなことに、僕のウェブサイト、「ドラゴンの挑戦」のBBSはまだ生きていましたので、(⇒まだ機能していたという意味。現在はもはや機能していない。)
「浜松でジャグリングサークルを作ります。興味のある方はぜひ連絡をください」
と告知してみたところ、なんと、5人から練習参加希望の連絡が。僕を含めて6人。
無事、このノルマはクリア。
最初の練習は、公民館側に配慮して「ボールだけ」という縛りで。
練習会初回は、前述した『東三河投球連合』の方々にも協力いただき、
全部で9人の練習会となりました。
当日は、僕は教える気満々で練習会に行ったのですが、
なんと9人中5人が5ボール練習中!
残りの人もジャグリングの基礎は出来上がっており、ほとんど僕が教えることはありませんでした。
そんなこんなで、月1で始まった練習会。
最初のうちは、中学生3人、社会人3人という6人での練習でした。
静岡では、どうしてもジャグリングというと「大道芸」のイメージが強いので、
「浜松【スポーツ】ジャグリングサークル」と、敢えて「スポーツ」という言葉をつけたのは
「ジャグリングをスポーツのように楽しむ集団だよ」という意図があってのことです。
愛称である「じゃぐなぎ」は、単純にジャグリングと、浜松の名物であるうなぎを組み合わせてできたものです。
こういう名前はシンプルな方が定着するもんです(笑)
我々が過激な(怪しい)集団ではないということも公民館側に理解してきてもらったようでしたので、
「クラブ(ボウリングのピンのような道具)は、先端にビニールテープなどを巻きつければ床に傷はつきませんから!」
「シガーボックスは、音はうるさいですが、保護テープは巻いてありますから!!」
と、徐々に使える道具を解除していきます。
中には途中で来なくなってしまった人もいますが、
同じ会社に入った、寮だと向かいの部屋の人がジャグリングをやっているということがわかったり、
豊橋からわざわざ車で参加してくれる人がいたり。
しばらく前のブログで話題にしましたが、「じゃぐなぎに参加するために」浜松の大学を選んでくれる人もいたり、と、
サークルの参加者も徐々に増えてきました。
そのうち、公民館側の方から、
「ホールを使うのは高いですから、体育館を使ってみてはどうでしょう?」
と、もっと安くて広い体育館を使うことを提案してもらえたり、あるいは、公民館の秋祭りに出演することになったり。
長年続けていれば、良好な関係も築ける、ということですね。
僕はいつも、ジャグリングサークルの告知をするとき、
「第○回練習会」という風に、今回の練習会が何回目なのかを記録していますが、
2012年7月現在、既にその練習回数は170回を超えました。
1年あたり、約22回くらいですから、1ヶ月に2回弱のペースですね。
現在のメンバーは常連がだいたい10人弱。
たまにしか来ない人を含めると20~30人くらいではないかなと思います。
サークル開設当初中学生だった子が、現在は大学生となり、それぞれの大学で活躍をしています。
そんな子達も、夏休みに浜松に帰ってくると、練習会に参加してくれるのはうれしい限りです。