« 写真指名で失敗しない方法 | Home | 高校生に聞く(ある対談・25) »
YAHOO!のニューストピックで気になるものがありました。
タレントのネイルについて、「家事が出来るのか?」云々と話題になったそうです。
曰く、そんな爪じゃ米は研げないだろう!
曰く、キラキラしたものが混ざりそう!
曰く、そんな爪の人が作った料理は食べたくない!
とまあ、言われ放題のご様子。
そりゃ、私だってキラキラホログラム入りご飯は食べたくないですが。
このテーマ、ネイリストおよびネイル好きの方々には避けて通れないものです。
私も常々声を大にして主張したいところであります。
ということで、今回のお題は「家事とネイル」です。
まず結論。
家事とネイルの両立は可能です。
米は研げます。現に私も研いでます。
キラキラしたものは混ざりません。
落ちて混ざらないよう、要するに実用性の邪魔をしないよう普通のネイリストはちゃんと仕上げます。
むしろ取ろうと思っても取れません。
実際にネイルを楽しまれる方で「ネイルのために家事をしない」というお話は聞いたことがないです。
家事炊事は手先や指先を酷使する作業のため、ネイルの持ちはどうしても悪くなります。そのため美しく保つためメンテナンスを心がける方がほとんどです。
ネイリストに至っては、本来の器用さが幸いするのかどうか
家事炊事がむしろ得意という方が多いように思います。
効率よく物事を進めるというのは、ネイルサービスにおいての基本であり、
これは家事炊事にも共通して言えることです。
自爪だから清潔とか、家事に向いているとかという決め付けは個人的にはナンセンスだと思っています。
爪が短くても、家事が出来ない人も多くいますし、
逆にネイルを華やかに楽しまれていてもしっかり家事をこなしている人も多くいます。
何をかいわんや、です。
長い爪は危ない、と思われるでしょうが、実は自爪で少しでも長さがある方が危ないことも多いのです。
爪の薄い鋭さは引っ掻いた際に凶器になります。
今ネイルの主流であるジェルネイルなどは、厚みを爪の上に作るので、
むしろ肌あたりは柔らかくなります。
短くした爪の間にゴミや垢が入り込んだままの方も多く見かけます。
短くもせず伸ばしたままの爪の状態もよく見かけます。
ネイルを意識しない方は、そのメンテナンスも甘いためネイルブラシなどは持っていないことが多いようです。こまめに手指を洗浄する意識にもかけます。
不衛生なままの爪を立てて炊事や料理をする。
これって、家事炊事に向いていると言えますか?
ネイルはされているけど、不衛生になりやすいことを意識してこまめに手洗いをし、
ゴミが溜まりやすい爪先はネイルブラシを使用するなど気をつけている。
これって、家事炊事に向いていないと言えますか?
確かに、長すぎる人工爪は危険を伴います。
爪の上から飛び出ているようなネイルアートは、引っ掛けてしまったりと実用性にかけます。
付けたままの人工爪をメンテナンスせず放置することはもちろん不衛生です。
そういった一部の方が、ネイル好きにはいることも事実です。
短い自爪のほうが楽に安全に出来る作業もあることも事実です。
しかし指先の扱いになれてしまえば、大抵のことは不自由なくこなせます。
私がネイリストになってこのかた、何度も何度も聞かれる質問にはうんざりするのです。
「そんなにキレイな爪だと、家事なんて出来ないんでしょ?」
この質問者の爪は例外なく手入れがされていません。
ネイルのお洒落が何なのか自体も気にされないのでしょう。美意識と価値観の違いです。
私は主婦ですし、やや神経質な性質からか家事炊事全般が苦にならないので粗末にしたことがありません。
そんな事情を釈明に使う気すら起こりません。
ネイルに限らず、自身の了見の狭さを露呈させるような偏見を押し付けてくること自体に激しい嫌悪を感じます。
社会にはTPOがあります。
その最低限のルールを守ることが大切で、それはネイルに限らずといったものです。
そこを踏まえてこその美意識、これを大切にしている人が本当に美しいと私は思うのです。
ブラック星野を降臨させているような記事になりましたが、最後にもう一度。
「ネイルと家事は両立するのだ!!」