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先月から始めたsongs。
今回は、EAST ENDミュージカル「MISS SAIGON」の中の名曲、「I’d give my life for you ~命をあげよう」をご紹介したいと思います。
今年も日本で再演される「MISS SAIGON」
私はこの作品をブロードウエイで観て、衝撃を受けました。
なぜなら、そのときの主役キムをやっていたのが、オリジナルキャストのlea salongaだったから。
その後、この作品がNYでもクローズされると知って、おまけにキムとエンジニア(役名)がオリジナルキャストが演じると聞いて、再度NYへ渡り、7回+千秋楽まで観た私。
そのときの興奮たらすごかったです。
くわしくは昔のJUNK STAGEコラムに書いた
http://www.junkstage.com/noa/?p=22
を読んでください。
この話はベトナム戦争のさなか、ベトナム駐在のアメリカ兵クリスと、家族を失って一人になってしまった17歳のキムが、愛しあうようになり、お互いに永遠の愛を誓うけど、でも戦況が激しくなる中、アメリカ兵はベトナムから撤退してしまい、あとに残されたベトナム人は悲惨な状況になります。
そんな中キムはクリスの子を一人で産み、クリスがきっと戻ってくると信じて待っていました。
戦後の混乱の中、キムが息子のタムに「おまえのためなら私の命をあげよう」と強い思いで歌いあげるのが、この歌です。
クリスはアメリカでエレンという女性と結婚していました。
でも友人のジョンから、「キムがクリスとの子供を産んで、タイにいる」と知らされ、クリスとエレン、そしてジョンはタイへ向かいます。
ジョンからクリスがタイにきていると聞き、大喜びするキム。
でもその後、クリスがエレンと結婚していると知ってしまうのです。
そして自分がいると息子が幸せになれない、息子をアメリカで生活させたいと願い、キムはみずからの命をたってしまうのです。
衝撃のラストで、とても重く激しい作品ですが、とにかく音楽が素晴らしい。
作詞、作曲は、ミュージカル「レ・ミゼラブル」と同じ、アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク。
心弾かれる歌や曲がたくさんあります。
私は特にこの作品の「movie in my mind」と「I’d give my life for you」が好きです。
基本的は私は、想いがガ~~~っと強い歌が好きみたいですが(笑)
そして私が衝撃を受けた、lea salongaの「I’d give my life for you」
体全体から、そして背中じゅうから、声が、パワーがあふれていた。
それがブロードウェイの劇場の3階で観てる私にもメラメラと燃える魂が伝わった。
こういう歌が歌いたいと思いました。
こういう想いを伝えたいと思いました。
この歌を聴いて、歌に本気で向き合いたいと思いました。
ただでさえブランクがあって、遅れをとっている私。
このあと、人の3倍努力しました。
私の中の魂を目覚めさせてくれた歌。
それが、「I’d give my life for you ~命をあげよう~」です。