« 春夏冬中 | Home | 『タチアーナの源氏日記』について① »
あぢぃ。
ただでさえ灼熱地獄なのに、イベント2日間を含む7連勤地獄の刑になっており、なにもする気力が起こらなかった。刑はまだ続いており、あと2日すると解放されます。
それにしても暑い。いつからこんなに暑いのだろうか。昔はこんなに暑くなかった気がする。
水族館はお客さんのいる観覧エリアはエアコンが効いているが、作業している裏側スペースはエアコンがないのでスーパー暑い。スタッフはみんな唐揚げのような顔で事務所に帰ってきて「暑い」「疲れた」「はぁ~」「もおオレ、カキ氷になりたい」など、思い思いの苦言をホザいてトロケている。
7連勤で、イラついているので、「暑い」「疲れた」と言ったらペナルティー罰金の制度を作ろうか考えている。
アシカも暑さには弱い。
ステージ上で伸びてしまう。目が「もぉ勘弁してくれ」と言っている。
台から動かなくなる
アシカのプールは水温調整をしていないので、今日、手を突っ込んでみたら、ぬるま湯のようにボロロンとした気合のない水だったので驚いた。水に入ってもアシカさんは気持ちよくないのだ。逆に気持ちがいいと出てこなくなるのでショーのボイコット率が格段に上がり困るので、プールの水は沸騰寸前くらいで丁度いいのだ。
それくらべて、シロイルカとかラッコとかは水が完全冷え冷えで、熱いと死んでしまう。贅沢なもんだ。アシカが下界で必死に働いて、なお生活豊かにならずジッと手を見つめているのに、ラッコやシロイルカは高台で快適快温の中で紅茶でも飲んでオホホ~とか言って豊かな昼下がりを送っている高級住宅のセレブのようだ。
アシカのほかに担当している熱帯魚も、インドネシアや沖縄のほうの魚には水を冷却する専用クーラーを入れている。これだけ暑いとさすがに南方のトロピカルフィッシュも死んでしまう。イソギンチャクなんか余裕でワタシもぉダメ、とか言って簡単にトロける。
アマゾン方面の川の魚も展示水槽は水を冷却しているが、展示外の裏側にいる魚たちは貧乏水族館ゆえにガマンしてもらっている。今日、水温を見たら32℃だった。推奨温度は26℃なのでかなりキツイ。
春の終わりに気合を入れていろんな魚たちの繁殖ラインを作って、子供たちが生まれ今まさにスクスク育っている最中なのに、暑すぎて死んでしまわないか心配でならない。オマエら!「熱帯」魚の意地を見せろ!っと言いながら「気」を送っている。そんなことをしていると、こっちが暑さで死にそうになり、事務所に逃避して「あぢぃ」「死ぬ」「殺せ、殺してくれ」などとホザいている。
あ、ペナルティーの罰金を取られてしまうではないか。