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「自分でジェルネイルは出来るでしょうか?」
よくこんなお問い合わせがあります。
これだけジェルネイルが流行っていて、
(もはや流行ではなく定番な存在かもですね)
探せば簡単にそのスターターキットも手に入ります。
価格競争がすすみ、手ごろな値段に落ち着いたとはいえ
やはりサロンに定期的に通うとなれば出費も気になるところ。
ならば、自分でやってみようかしら!と思い立つのも自然なことかもしれません。
私がネイリストでなかったらやっぱりそう思うかも。
サロンでネイリストさんがするほど上手にはいかないだろうけど、
簡単シンプルなデザインならどうにか出来そうな気がする…。
といったところです。
そんなお問い合わせに対する答えは、
「Yes」であり「No」です。
ファジーで申し訳ありません。でも本音です。
なぜか。
その理由を今回は説明いたします。
セルフネイルの上級編とも思われるジェルネイル、
検討されているならぜひご参考になさってみてくださいね。
まず、必要な道具と材料。
これを入手するのは問題ありません。
比較的お手ごろな値段で手に入ります。場合によってはプロが使うものと同じものも購入可能です。
最初にフルセットで揃えたとしたら、おおよそ2~3万円くらいでしょうか。
サロンに数ヶ月通うと考えれば元は取れる計算です。
次に手順。
こちらもほぼ無問題です。
昨今では写真つきで親切丁寧に手順やワンポイントアドバイスを掲載しているネイル雑誌が多数あります。
ネットで検索すれば動画も見られます。
セルフネイル用の書籍だってあります。
道具が揃い手順もわかれば、始められますね。
答えの「Yes」です。
水を差すようで気が進みませんが、では、「No」の理由を。
まず、利き手じゃない手で行なえますか?
右利きの人は、ご自分の左手は良しとしても
反対の左手で右手を同じように仕上げることでつまずくでしょう。
はみ出してしまったり、上手に仕上げられなかったり。
こうなると見た目はもちろんのこと、持ちも悪くなります。
ネイルってちょっとしたコツがその明暗を分けるものなのです。
慣れない左手での作業はストレスがたまり時間もかかるでしょう。
それに見合った仕上がりでなければ気分が下がってしまうのは当然です。
「やらないほうがまし」となることも。
次に、とても大切な衛生面です。
ジェルは自爪に被せ物をしてしまうことです。
そこに雑菌などが入っていたとすれば、たちまち菌の温床になりかねません。
そういったことに注意を払うのも、サロンの基本なのです。
さらには数週間は付けていられるよう、持ちを良くさせなければ
自爪へダメージを与えてしまう結果になります。
そのためのコツを、前準備としてネイリストは丁寧に行なっています。
ネイルはお洒落ですから、同じデザインパターンでは当然飽きが来てしまいます。
ご自分でやりたいと思う方ならきっとネイルがお好きなはずですから、なおさらです。
最後に、ジェルは付けっぱなしではありません。
そのうち必ず外すべきタイミングがやってきます。
その際に必要な材料などはまた別に揃える必要があります。
初期費用と手間はあくまで「付ける」ためだけのもの。
ジェルネイルを維持し楽しみ続ける費用と手間はまた別にかかってしまいます。
この「Yes」と「No」を天秤にかけ、セルフジェルネイルを判断されると良いと思います。
手間は覚悟と決めて始めた結果、案外上手にそのままセルフを楽しまれる方もいらっしゃいますし、
お金を出してサロンに通う意義をあらためて再確認したとおっしゃる方もいます。
質の良いセルフジェルネイルをご希望なら、せめてメーカーやプロ指導の講習を受けるべきです。
もちろんこちらは安くはないお値段がかかります。
ネイルを広く楽しんでもらうという意味では大賛成ですが、
安全に美しく、という意味ではやはりプロに任せていただきたいと思う私です。