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スノーホワイト【Snow White & Huntsman】を見てきた。
圧倒的にシャーリーズ・セロン【CharLize Theron】が上手い!
というか、すごい! というコトや
何故邦題に『Huntsman』を入れなかったのか、などという感想もあったけど、
映像とその空気感はとてもとても美しかった。
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物語のワンシーンに、新女王の戴冠式のシーンがある。
女王はひざまずき、司祭が王冠を頭にのせる。
そして宣言する。
“Now we crown you, Queen of 〜.”
今ここに●●を女王とする
※いつものごとくですが、劇場で耳で覚えているので、若干違うかもしれません。
“crown”は名詞だとまさに『王冠』を意味するけれど
動詞としても『王冠をかぶせる』つまり、文字通り王の冠なのだから
crownする、ということは、王と定めるということ、となる。
名詞が先か、動詞が先か。
語源がラテン語の corona になっている。
勝手な想像だが、
ガスで太陽の周りにできるデコボコした光の輪をモチーフに
“冠” という、丸くつながって、凹凸のある造形物がつくられる。
その冠が、様々に装飾され美しさを極め始めると、
いつしか人が敬う貴人に捧げられようになり、
それが年月と共に冠を頭にのせる人々が王族となる。
王を王とするのが人ではなく、冠が王を選んでいる、
ともとれる表現に、英語らしい言い回しだなと、そう思う。
しかし冠が王の象徴としていくつもの世代に引き継がれると
その歴史から冠は王冠となり、今や、王冠を手に入れるものが王となる。
最初はただの輪っかだったのだろうに、
無機質なものが感情あるヒトの意識の象徴になる過程は
一体どこがきっかけだったのだろうかと考えると、本当に不思議だ。
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劇中の海辺のシーンは友人が住むイギリスウェールズ【Welsh】で撮影された、
と、後から知り、それならば一度は訪ねて見たいな、と思う。
いつか訪れる地のリストをそろそろ作るべきだろうか。