最近、中国音楽に取り組んでいる。
今年は日中国交正常化40周年ということで、コンサートなども多く行なわれている。
私もその中の一つで二胡と中国笛の伴奏をすることになった。
同じ音楽でも全然知らないことばかり。
二胡と笛。。。
近くで音を聴いたこともあるかないかくらいだ。
二胡はその名の通り、二本弦があり、膝の上に立てて、弓で擦って弾く楽器。
「ヒニャ~ン」とか「ホヒ~」と、文字にするのは憚られそうに失礼だが、そんな独特な『ゆらぎ』が特徴的な楽器だ。
笛もいろんな種類がありそうだけど、どんなものなのか??
と、なんとも低い知識レベルの中、楽譜と参考音源が送られてきた。
楽譜を見るとなんとまた驚き!
テンポを表す速度記号や、発想記号といって、例えば『重々しく』とか『優美に』とか、「こうやって演奏しなさいよ」というものが全て中国語で書かれている!
もちろん漢字なので、例えば「自由地」と書いてあれば”a piacere 好きなように”かな、とか
「更深情地」とあれば”molto espressivo 非常に表情豊かに”かなと想像できることは多いがそうもいかない漢字もある。
辞書で調べるのも漢字を探すのも一苦労。
そんなときに参考音源は非常に助かるのだが、一つはCD、もう一つはなんとカセットテープ!
CD化されているのかいないのか。
2012年の現代、私はカセットテープを聞ける人の数少ないうちの一人だった。
それでも目的の曲に到達するのはなかなか難しかったけどね。A面もB面もあるし、今何曲目か分からないし。
そんなこんなで肝心の曲を練習するまでに苦労したのだけど、中国音楽はイメージに違わず水墨画のようなゆったりした音楽だったり、
旧正月の爆竹のように華やかで躍動感あったり。
長い歴史を持つ国の音楽、これからリハーサル、本番と間近で音を聴き、どんな風に自分が魅了されるのか楽しみだ。