2010/11/30
ちょっと前の水族館ブームに乗って、家庭でも海水魚が飼育出来るアクアリウムが流行りだしてから東南アジア圏の海から生き物たちが採取され、日本などに運ばれています。人気のある生物たちはダイバーにも人気のある種が多く、見つかると採取されていなくなってしまう事もあります。私たちダイバーが水中で発見した生物たちをなるべく見つからないように隠すこともあるのですが、現地人のフィッシャーマンたちの探す能力もすさまじいものがあり、お互いの攻防が繰り広げられている感じの今日この頃です。
他の島などから運び込まれてくる個体数は、半端なく大きいポリ袋に満載された魚たちが山積みで運ばれているのをよく見かけますが、見ていていつか種がいなくなってしまうのではないかと心配に思うほどです。採取を全面的に禁止にすることは難しいと思うのですが、お互いの領域を侵さない範囲で適度に制限され、管理していくことが将来的にも必要でとても重要な事ではないでしょうか。
なるべく手つかずの自然の姿が残っていくように、海の仕事の携わっている自分も含め全ての人たちが考える時期に来ているように思います。
今回の写真
“フリソデエビ”
はさみの部分が振り袖に例えら名前が付いたカラフルな色合いなどダイバーやアクアリウムに人気のあるエビです。セブでもよく見られるのですが、採取される事も多い種になります。
The Crystacea of Philippine Sea
2010/11/30 01:38 | nihei | No Comments