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約25年ほど前、海の生物図鑑が沢山作られていましたが、日本の図鑑制作の第一人者だった益田先生が亡くなられて図鑑作りもほとんどなくなって来ています。ダイバーが海で見る生物を調べるためには凄く重要な教材なのですが、新種や海外産など日本に生息していない生物たちの名前や住んでいる環境など知り得る情報がかなり少なくなってきています。今の時代、紙の時代が終焉を迎えるような勢いでインターネットが普及してきていますが、図鑑はないと困ってしまう重要な所です。海外で制作されている図鑑も多くあるのですが、著者によって考えも違うため、かなり名前や生態などかなりバラバラな事も多く、どの図鑑を基準にしていいのか判らない物が沢山出ています。
今まで見てきた世界の図鑑を比べてみると日本で作られている物はクオリティーが高く、魚について勉強する本として基本となっているのですが、ここセブの生物たちはとても日本の図鑑で収まる数ではなく、海外の図鑑をいれてもまだまだ追いついていないのが現状です。
海外で活躍しているダイビングスタッフたちによる図鑑制作の話もあるにはあるのですが、簡単に図鑑を作るのは困難で、学者も巻き込まなくてはいけなくなります。壮大なことと自分たちもそこまで手が回らないので話だけでストップしているのですが、何とかゆっくりでも進めていければさらに詳しい世界が広がっていくと思うのですがまだまだ先の話になりそうです。
もっともっとダイビングを身近に感じて貰うためにも海洋生物図鑑はその一端を持つ大切なアイテムであることは間違いないのですから。
今回の写真 名無しのハゼの仲間
スポンジみたいな壷状の カイメンという所に住んでいるハゼの仲間。
まだ学名も英名も 日本名もついていないウーパールーパーみたいな顔をしているかわいいハゼです。
Tropical Reef-Fishes Of The Philippines Sea
Tropical Reef-Fishes Of The Philippines