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フィリピンのダイビングスタイルとして何でも全て現地スタッフがケアをする、いたれりつくせりの殿様ダイビングが確立されています。本来、ダイビングのスタートから終わりまで重たいタンクやウェイトなどを運ぶことや、装着することは各個人が行うように最初のライセンス取得時に講習を通じて教える事が普通です。世界の海で潜る場合、器材セッティングから行うことになるのですが、ここフィリピンでダイビングを行うときは、これら全てのことは現地ダイブショップ側で行う事になります。これは年配のダイバーや非力な女性にとっては重たい物を持ったりすることもないので、ストレスのない、体にも楽なダイビングが簡単に出来てしまう何ともありがたいシステムの一つです。また各国では通常1名のインストラクターなどの水中ガイドに5〜6人のお客で潜る事が普通ですが、フィリピンでは2〜3人のプロガイドに2〜3人のお客で潜るほぼマンツーマン的なダイビングが普通になっているので、水中でも楽で贅沢なシステムと言えます。
このシステムを確立した人々は、本当にずぼらな人が多かったのではないのかと考えたりもしますが、フィリピン人のホスピタリティー精神も手伝って出来上がったスタイルなのでしょう。
年々、ダイビングのスタイルも変わり昔みたいな体育会系のスタイルも少なくなって、誰にでも気軽にライセンスが取れる時代になってきているのですが、
自己管理が大切なスポーツになるので、ある程度はしっかり自分で行うようにしていかないといけないとも考えたりもします。しかし、私自身も体育会系の厳しいダイビングからスタートしてきたのですが、この殿様スタイルは一度体験すると密の味がするこれぞリゾートダイビングの醍醐味といったすばらしいものです。
今回の写真 ベンケイハゼ
普段は穴の奥に潜んでいるので、なかなか見ることが出来ないハゼになります。
体中にラインが入ったとってもシャイなかわいい魚になります。