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2012/07/17
しゃがみ込んで高山植物の撮影していた時、突然足元から一羽の小さな鳥が
飛び立った。
「なぜ、こんな近い距離になるまで逃げなかったのだろう・・・。」
と思って何気なく辺りを見回してみると、登山道脇の草陰に小さな巣があった。
そして中には幾つかの卵が見える。
「そうか、抱卵中だったのだ。」
親鳥は僕が近付いてくることに恐怖を感じながらもギリギリまで我慢して 逃げ
なかったのだ。
「これは悪いことをしてしまった。」
「きっと親鳥は近くから僕の様子を窺がっているに違いない。」
「早いとこここから離れよう・・・。」
一枚だけ写真を撮らせてもらって、すぐにその場を離れた。
この鳥の名前は「ビンズイ」。
主に亜高山に住む野鳥だ。
その後、親鳥は抱卵を再開してくれただろうか・・・。
親が子供を守るという本能は人間も動物も同じ。
今、森の中ではたくさんの生き物が子育ての時期を迎えている。
今日は巣立ったばかりのエゾライチョウの雛がホシガラスにしつこく付きま
と われ、親鳥が必死に追い払っている様子を見た。
こんなに小さな生き物も私達人間と同じように我が子を守る為に命がけで戦
っている。
何気ないワンシーンかもしれないが、そんな光景がココロを打つ。
2012/07/17 12:14 | yamada | No Comments