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月に1回、songsというテーマで、色々な歌を紹介させて頂くことにしました。
まず最初は、やはりこの歌!
ということで選んだのが「O TOI LA VIE~おお我が人生」
シャルル・アズナブールの歌ったシャンソンです。
この歌で私は、コンクールで賞を頂きました。
私はだいぶ前にも書いたかと思いますが、一度役者をやめてOLになり、その間ダンスだけは続けていましたが、一度はプロを目指す道から離れました。
でも数年後やっぱりミュージカルがやりたい、芝居がやりたいと思い、この世界に復帰したのですが、20代の一番活躍できる年代に大きな舞台に立っていない私が仕事を取れるなんていうほど、全然甘いものではありませんでした。
再スタートが遅くなったので、人の倍以上努力したので、小さな舞台や中くらいの舞台などは仕事として得たりしましたが、なかなか大きな仕事に結びつかず、さほどの芸歴もない私は、オーディションの書類審査で落ちることも多々ありました。
やはりミュージカルの世界は、若いうちにアンサンブルなどの芸歴を積んで、徐々に役付に出世していく、というのが順調な行き方なので、20代の芸歴がほとんどダンスの小さな世界でしかない私にとってはかなり厳かったです。
プラス、背も152センチくらいでかなり低く、アンサンブルにはかなり不向き。
おまけに年もそれなり・・・・。
まわりでは若い子がどんどん仕事を取っていく中、自分だけが取り残されてる感がかなりありました。
歌がいいといわれてたので、オーディションに受からない悔しさの分、「誰よりもうまくなってやる!」と人の3倍努力しました。
ライヴなども初め、お客様からも評価は頂いてたけど、心の中ではどこか自信なくて、
「大きな仕事も取れない、オーディションにもなかなか受からない私が歌っていていいのだろうか・・」
という葛藤がいつもありました。
そんなとき、ライヴの曲を探していて出会ったのがこの歌。
あまりにもこの歌詞が自分にピッタリあてはまり、自分の歌だと思えるくらいフィットしたのです。
この歌を気持ちを入れて歌うと泣きそうになります。
そして、初めてこの曲でシャンソンコンクールを受けたとき、なんとグランプリを頂きました。
今までほんとうに報われなくて、自信がなくて、いつやめようか、それともこんな私が続けていいのか・・と思い悩んでた私に、この歌が救いの光をくれたのです。
私はだめじゃないかもしれないとやっと思えるようになりました。
今でもこの歌を歌うと、長く辛かった時の気持ちが思いだされます。
そんな、私の一番思い入れのある大切な曲。
それが「O TOI LA VIE~おお我が人生」です。
” O TOI LA VIE
真心こめ 愛し合える 恋人もなくて
ただ過ぎてゆく日を悲しみこめて 見送るだけ
O TOI LA VIE
もし明日も暗い朝が 訪れたときは
ただ淋しいその日を 苦しくても耐えてゆこう
いつの日か 小さくても 香り高く 素晴らしい夢を
いつの日か 見つけたときは
この両手に しっかり抱いて
LA VIE
雨の朝も 嵐の夜も 命の限りに
もし苦しい時は 青く晴れた空を思い
生きてゆこう それが人生
LA VIE LA VIE ”