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今年もあっという間に最終日になりました。
今週の頭は年末と思えないほどの気温だったのに昨日から急に気温が下がり、今日なんかは日中に雪がチラホラ・・・
ちなみに屋久島の年末年始は必ずと言って良いほど天気が荒れる。今年に関しては昨日船が全便欠航、今日に関しては飛行機も船も全便欠航の為、屋久島出年越しを迎えようと思った人も、島外で年越しをしようと思ってた人も完全に島から出られない状態なのだ。
ホテルで働いていた頃は大晦日から年越しに掛けて、デパートや旅行会社が主催する屋久島年越しツアーがあったのだが、毎年予定通りの行程では入ってこれず、船の予定が急遽飛行機になったり、大晦日に入る予定が屋久島に出入りする交通機関が全てストップしてしまい、年越しは鹿児島市内で迎えて元旦に屋久島入りすることになったりと、てんやわんやな年末年始だった。
しかし、一番困るのが船が来ないということ。
離島の場合、食材やらなんやら全て本土から船で送られてくるので船がストップすると食材も屋久島に来ないため、スーパーに行っても野菜、魚、肉、パンなどは棚に全く並んでいない状態になってしまう。
今年は昨日から船がストップだったので、先週末にかろうじておせちの材料を入手することができたのだが、3年程前、私がホテルに勤めて居た頃は28日頃から天気が荒れて船が入って来られなかった為、ホテルで販売予定だったおせちの材料が東京からの宅急便で届くはずだったのでそれが年末までに届かず、渋々島内で材料をかき集めて販売し、年が明けてから当初注文した材料が到着したという想定外の出来事に泣かされたものだ。
私が東京に住んでいた頃、東京の実家では特に年末年始らしきことをしたことはなく、屋久島に来てから年末らしいことをすることに感動したものだ。
ちなみに日高家の場合は、31日にはみんなでオードブルを食べる。屋久島の場合はみんな31日にオードブルや寿司の盛り合わせなどを注文して食べるのが主流らしい。
年越しにはそばを食べる。
年明けにはおせちとお雑煮を食べる。
普通の年末年始の行事なんだろうが、都会に住んでいるとなかなかそういう風習というのは行わなくなってしまうものなのだろうか。
皮肉なことに屋久島に来て初めてこういった風習を行うようになった。
ちなみに近所の立派なお宅などではわざわざ門松を手作りして玄関先に置いていた。
作り方は、山から竹を採ってきて2本は斜めにカットし、やすりをかけ、輪切りにしたドラム缶に土を詰めて斜めに切った2本の竹と輪切りにした2本の竹を立てる。
形が整ったら上に砂をかぶせて輪切りにした竹に花を差し、周りにカリフラワーみたいな花を飾って最後にドラム缶にワラのようなものを巻きつけるそうだ。
ちなみに正月が明けたらこの竹は山に返しに行くそうで、身内に不幸が起こった年以外は毎年作っているそう。
島の人は昔からの風習をとても大事にするんだなとつくづく感じる年末だった。
最近はバタバタとしていてなかなかコラムの更新ができていないのですが、皆さん2010年も宜しくお願いいたします。
それでは良いお年をお迎えください。