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2012/06/27

 

口に中に入れると、

葉の裏の産毛が口の中に絡みます、

今まであまり見た事のない種類の葉のサラダ、

太陽の力をいっぱい吸収した葉は、

まるで私に食べられるのを拒むように、

私の口の中で、

野生をむき出しにして、

葉の先端が口の中に刺さる感触、

テーブルの向かい側では、

オリーブオイルと岩塩で、

美味しそうに食べている彼女、

パパなんでこのサラダ食べないの美味しいよ、

パパ、知ってた、

畑で野菜作っていたら、

どこからともなくおじいさんが現れて、

お腹を満たすだけなら化学肥料を使っても良いけど、

美味しい野菜を作りたいなら、

もっと土に優しくしてあげなければ駄目だよ、

土が野菜を育てているお母さんなんだから、

そう言ったのよ、

それから私、

化学農薬も使っていないし、

化学肥料も使わないで、

木酢酸で消毒して、

有機物だけで育ててるんだよ、

それにこのサラダ、

今朝取って来たばっかりなんだから、

ん〜〜〜〜ほんと、

どの葉っぱも新鮮で美味しいわよ、

パパ、それにこのソーセージは、

先週作ったばっかで、

化学調味料がが一切入ってないんだよ、

パパ、

今日のサラダは、

贅沢なサラダなんだよ!!、

私は口の中の違和感をこらえながら、

やっとの事で食べ終わりましたが、

彼女の様子をうかがいながら、

それでも美味しかったとは言えませんでした。

 

森の中で食べるサラダは、

私にとって、

贅沢過ぎるサラダのようです。

2012/06/27 11:09 | watanabe | No Comments