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2012/06/27
RIO+20は人類の考え方を変える場か  山下さんのお便りです。
 
和田さん
山下@リオです
 
RIO+20の各国のパビリオンには必ず討議の場所があり、持続可能な環境対策とは全体が討議、討議、討議なのです。
日本人は(私も)環境対策問題を、低排ガス自動車とか省エネ家電とか再生可能発電など環境技術のハード面を重視するきらいがありますが、西洋人は社会的問題と考えているようなのです。討議の主導権を握るところも多彩で、先ずは大学、連邦、州、市などの環境部門、関連大企業などが、それぞれに企画して別の場所で討議を行うのです。排気ガス削減権などの取引も本格化しているようです。
リオの連邦大学、有名ホテル、とにかく小会議場のあるところは全てが会場で、無数の小規模の議論の場が設けられています。時代の変わり目で、たとえばデジタル著作権などは社会的問題であって、著作者報酬に対する社会の考えかたを議論して変える必要があると思うのですが、環境問題も、気象変動や大気汚染レポートをテーマに、例えば歴史先進国の既得権と義務、昂進国の権利と義務、宗教や社会の役割、幸せとは一体何か、教育、環境維持の意義、人間とはなんぞや、貧富の差、飢餓貧困問題の解決、環境持続の意義などを検討して人類の考え方を変えようとしているのだと思います。
 
国連を中心とする政府本会議では温暖化ガス抑制を政治的に決め、国別制限量などを具体的に決める方法を模索している。明日の20日からが本番です。
 
なお、これほど会場が散らばって、リオの大渋滞の中を15から30キロメートルも移動するのは、いかに大変であるか想像してください。海岸の高級ホテルに家族と泊まれた人は会議兼静養にもなっただろうが、リオのホテル代が異常に高いので、安ホテルに泊まって高いレストランに行った人は何のために来たかわからないだろう。
 
ビル・クリントン前大統領が昨日、ビデオ会議で参加したが、移動の時間の無駄を考えると、先進国の多忙な人がこの種の会議に来伯するのはあまり意味がなく、
インターネット通信回線のスピードがもっと上がると、将来はビデオ会議でも良いのではないかと思われる。
 
 
ものものしい雰囲気(写真が下手でその雰囲気は見えないが)の
BarraのWinsor Hotel 今日はここで中国主催の討議が行われた。
2012/06/27 05:01 | wada | No Comments