« 過去への嫉妬はアリかナシか? | Home | 好きなことを続ける。 »
マスコミ・媒体に取り上げられているとは云え、
あくまでも読者やいちげんさんは、
「流行」を一過性でしか見ないのが性質。
それが「はやり」だから。
単純に新しい食生活習慣を摂り入れるということは、
今までの食生活習慣を一旦止めないと
という捉え方を日本人はしやすい。
サービスにおいては、習慣を変えなくとも、
週のうち何回かでもというセールスは、案外、受け入れる。
基本、はやりものを、
媒体ではセレブ・モデル御用達でうたうが、
庶民の感覚を考えてみてみましょう。
セレブ・モデル、それって「理想」です。
日本人女性に多い「どうせ・・・」「たぶん無理・・・」
この特有のネガティブ思考は日本人特有のもの。
アメリカンドリームを持つくらいの
ポジティブシンキングな女性に向けての印象が強ければいいですが、
日常に落とし込むにも、例えば知人に良い習慣を以前勧めましたが、
経済的に継続は厳しいですというのが応え。
長続きしないダイエット、本来、
ダイエットというもの自体が存在しなくて、
元の体質というのがあるのに
「理想」に走ってしまうのが日本人。
でも続かないし、目標を達成するには、
それなりのサポート役が必要なんです。
やや関連するんで書きますが、
先日、本場の韓国料理を食べました。
科学調味料一切無し、ただそこで学んだのは、
「潜在意識の持ってる勝手な間違いや思いこみ」です。
辛いのは確かに
そういう食材を使っているから辛いんですが、
刺激として発汗作用を促し、
体内での代謝促進を急激に促す、
そこに生マッコリが入る、
酵母が生きたカルピスソーダのような味が、
口内を中和、浄化するんです。
韓国人は辛いを美味いと表現するそうです。
韓国料理コースでいうならば、段々と辛くなって、
体内全体にドップリ辛さが伝わった後、
消化に入ります。
この消化の時間が山の峠を下るような爽快感のように感じ、
汗は引きますが体内脂肪は燃焼を続けてるわけですから、
お腹と身体だけがポッポと熱く感じるのです。
究極の発酵からなる体内整調です。
欧米人は韓国料理は好みませんね、
見た目、味、何より国としての偏見もあります。
また体質の違い、ジャンクフードに見られる化学調味料の多さ、
糖尿病人口の多さ、
アメリカでは国家問題ですね、
ジャンクグルメに韓国料理はまるで噛み合わないし、
欧米の子供は辛さに泣くでしょう。
食でも何でも物事には陰と陽があって、
例えばアメリカならジャンクフードとは別に
生食という二極を持ってこそ陰陽が交わる。
生食は国の文化から生まれた調理、
他の国は全て伝統、いわゆる昔から食べてきてること。
意識する前から日本の食卓には、
夕飯に味噌汁と御飯と・・・、
欧米ではパンとビーフ、ポークと、
のように必ず「原点」があります。
この原点を顧みず、時代に流されてきているのが、
唯一、日本人。昔の日本人は強かったはずです、
生の野菜、獲れたての魚を塩焼にして、
糠に付けた野菜、穀物をしっかり食べて戦に出ていきました。
今はどうでしょうか。
しかしこうなってしまったのは誰のせいでもないんです。
風評に曝された野菜、係る農家、
中国や近隣諸外国からは関税の問題で
食材入荷が闇で行われる始末、そこに飲食店の価格破壊、
今、外食産業の株がまた上がっています。
自炊と外食の価格差がそんなに変わらないんです。
また、自炊に係る水道光熱費、余った野菜の活用法、
どこまで一般人は理解してるでしょうか。
皆、ほぼ麻痺してますね、
要するに正論が無い無法産業地帯なわけですから。
薄利多売の今、昔の商人、
今でも片田舎に行けば年寄りが手売りで販売してる八百屋もあります。
今の年寄りには智慧があります。
食材を活かす智慧、生活の智慧・・・
ただ自分たちが年寄りになった頃、どうでしょうね、
生きていくための智慧って、
ほとんど考えなくてもボタンひとつでアンサーが出る、
そんな時代です。
いわゆる、
時代が発達するにつれて考えない習慣が人間には付いてきます、
食に関して言うならば、
常に「・・・主義者」でない限り、口内は味覚麻痺の状態です。
真心、愛情、手作り、
確かに気持ちが籠った料理は美味しく「感じます」。
また、「うまい」とは「あまい」と似た感じで表現されもします。
御抹茶を点てて呑みます、本当に上手く点てた抹茶は「甘み」が出ます。
この「甘い」という漢字、
「うまい」とも読みます。
空気と上手く合わさり気泡がきめ細かく、
それを口に含んだ時に感じるのが、本来は「甘い」なんです。
みんな知らない人は、抹茶は苦いなんていいますよね、
緑茶も何でもそう、
茶は「甘い」んです。
自然への恩恵、野菜・果物・穀物、生産者への感謝から始まり、
食材に敬意を払い、
無駄なく丁寧に命あるものですから成仏させていただく、
と、
禅ぶった「こんにゃく男」は学んできてます。
僕らは日本人と言いますが、元を辿るとインド、
韓国、朝鮮から渡ってきたアジア種族です。
欧米人とは全く体質が違います。
元々海外からのインターナショナルな産物を扱うならば、
よりナショナルでないといけないと、師から昔学びました。
精進料理にも「もどき料理」と言って、例えば、
ごま豆腐を焼いて河豚の白子に見立てたり、
僧侶の世界においても、考え工夫することで、
一味違った世界が見えるというもの。
見方、観点を変えた楽しい工夫、
常識、概念を破った新しい創造、
難しい本じゃなくて、時折、
漫画「美味しんぼ」を読んでみると、
案外面白い智慧が書いてある。
何気に日々もがいてます。。。