« | Home | »

2012/05/31

お疲れ様です。
日本在来馬(天然記念物)の展示及び一般社団法人日本障害者乗馬協会の理事として
乗馬・障害者乗馬の普及啓発活動をしています、特定非営利活動法人(NPO法人)
ホースランド・らぴす、国産在来馬ふれあい乗馬施設ハッピーホースカフェの山本高志です。

明日から6月で衣替えですね。
弊社(vielLaecheln株式会社並び特定非営利活動法人ホースランド・らぴす)は6月期決算です。
そのために、より忙しくなってきます。

月の半ばに北海道で乗用馬と北海道和種馬をJRA栗東トレーニングセンターの
装蹄師(馬の靴屋さん)と一緒に見に行く予定です。

競馬では日本ダービー(東京優駿)が先週終わりこれから函館開催(6月9日~)も始まり
『夏競馬』に移ります。馬産地では競走馬のセリも行われます。
7月9・10日にセレクトセール(主催:社団法人日本競走馬協会)が
北海道苫小牧市、ノーザンホースパークにて開催します。
残念ながら一般の方は見学出来ません。未来のダービー馬がここから誕生するかもしれません。
楽しみですね。

さて、長くなりましたが今回の『在来馬と生きる』は馬への合図について綴ります。
実際にどうしたら馬が進み、そして止まるのか…

『お腹を蹴る』これれが発進の合図です。っと学校の入学時に教わりました。
乗馬で多くの方がお腹を蹴ると進むと思うんじゃないでしょうか。しかし、それは誤りなんですよ。
確かに蹴ると進みますが、馬になって考えるとどうでしょうか?

かなり痛いですよね。馬によっては『うぅ゛!』っと泣く子もいますよ。笑
動物虐待に近いんじゃないかと。
これは乗馬インストラクター試験の面接時に問われるそうですが、乗馬歴が長い方でも
答えられないそうです。
施設所有の木曽馬と与那国馬はお腹に足を少し当てる(触れる)程度で動きます。
調教の仕方にも寄ってきますが、蹴って動くように教えたならばそれがその馬の合図となり、
本来の合図ではなくなるのです。
実際になぜ動くのかは直接、説明しますので是非、ハッピーホースカフェにお越しください。
初心者向けのホーススクールを開催しています。
大学の馬術部やサークルの方も在籍しています。

小生が不在時のことですが、乗馬歴もそこそこある方が与那国馬に騎乗した際、
馬が合図(この方は蹴っての発進合図)しても動かなかったため、より強く蹴ったところ
『ナポレオン』(想像してください)のように立ち上がってしまい落馬しかけたそうです。
馬は決して悪くないのですが、このような間違いが大きな問題となるのです。
よく馬8割、騎手2割と言いますが、人は馬の動きを邪魔してはいけません。
極論、しがみついていれば障碍(障害)飛越だって難しくないでしょう。

それが一番難しく課題なんですが…

2012/05/31 09:14 | yamamoto | No Comments