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このコラムを読んでくださっている方から、
「本当にネイルがお好きなんですね!」とお褒めいただくことがままあります。
はい。大好きなんです。
ネイルもネイリストという職業も。
ですが、私も人の子。
時にはそうとも言えない気分に陥ることもあります。
「ネイルなんて…」と、妙にいじけてしまう時があります。
自分の爪がなんにも付いてない素の状態で、
普段ならまるで裸でいるような恥ずかしさを感じるであろうはずも
ちっとも気にならなくなります。
それはどんな時か。
自分としては、振って湧いたようにある日突然そうなる気がしていたのですが
この記事を書くにあたり分析してみました。
どうやら、大きなイベントがひと段落した時にそれはやって来ることが多いようです。
普段のサロンワークやスクール業務はあまりに日常密着型なので、
それほどのストレスを感じるわけではありません。
現在の私にとっての大きなイベントとは、
たとえば試験直前に定期的に行なわれる対策授業であったり、
半年に一度行なわれるネイルのコンテストであったり、といったところです。
試験もコンテストも、対・生徒さんか対・自分自身かの違いはあれど
どちらも結果が公にはっきり出るものです。
運やバイオリズムも含めすべてが実力としてジャッジされるイベントです。
本番を迎えるまではそれはそれは必死でがむしゃらで、
妙にハイテンションで疲れ知らずのようなモードです。
本番終了直後は、終わったという解放感があり(場合によっては達成感もあり)
体力を回復すべくひたすら休みを満喫します。
その後、です。
ソレがやって来ることが多いのは。
このコラムをもじれば、ソレはまさに「たかが爪」モード。
ネイルネイルでいっぱいだった毎日に、
保留にしてたまりたまった日常が流れ込んできます。
寸分の狂いも許さない完璧さを求めていたアタマの中が、
ポカッとスペースを空けてしまうみたいです。
細かいことはどうでも良くなり、呆けたようになってしまいます。
まさに燃え尽き症候群。
重箱の隅をつつくような発想は消え、たかが爪じゃん…と。
そこに追い討ちをかけるように、ダメだしな出来事(よろしくない結果報告があったり、ですね)があるともうだめ。
一気にいじけモード突入です。
「あーあ、私はなんて下手くそなんだろ」
「あーあ、教え方がまずいのかも知れないな、こんな私で生徒さんに悪いな」
「あーあ、ネイルなんて所詮…」
そういえばもう歳も歳だし、おとなしく家に入って主婦してようかな、
なんか全てが面倒だしな、
なんて普段は都合良く忘れていることを引き合いに出してみたり。
こんな記事、
いつも声高らかにネイル万歳!を叫んでいる手前と立場上
本当ならイケナイのかもしれませんがこれも実態の一つです。
とはいえこのモードは長く続きません。
日々のサロンワークやスクールでは、変わらずネイルを楽しむ方や
頑張る方に接するので自然と気分も戻っていきます。
リズム化した次の大きなイベントも控えています。
燃え尽き症候群で燃え尽きたので、新しい火種の場所は準備万端なのです。
その準備に腰を上げると、「たかが爪」は「されどネイル」に姿を変えます。
いつもの私、登場です!
って、年に数度コレを繰り返すのって…。進歩もないですかね!?