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さて、今年のボディビル大会シーズンも、先週13日に開催された「東京オープン」とともに幕を開けました。
その詳しい内容につきましては、私のブログの方をご覧いただけたらと思います(笑)。
それじゃこの「JunkStage」で書くネタはどうするんだ?という話になるわけですが、今回はこれまで何度かお送りしてきたボディビルの競技について、ちょっと詳しく解説させていただこうと思います。
たとえば水泳競技には、競泳もあれば飛び込みもありシンクロもあるように、一口に「ボディビル」と言いましてもこちらにもいくつかの競技カテゴリーが存在します。
具体的には、まず基本の「ボディビルディング」でその他に「健康美」、また「フィットネス」や「ボディフィットネス」といったものがあります。
「ボディビルディング」につきましては、皆さんご想像のとおりのような感じで鍛え抜かれた筋肉を競うもので、男子に関してはこれが主流でまた競技人口のほとんど全部を占めていると言ってよいでしょう。
男子はビキニタイプのパンツ一丁(爆)、女子は単色のビキニで競技を行います。
予選では基本ポーズでの比較審査を行いますが、決勝では「フリーポーズ」という各選手の創意工夫を生かした「choreography」を見ることができることは、これまでお話ししてきたとおりです。
以上、ボディビルの写真は昨年10月に行われました最高峰の大会、「日本ボディビル選手権」で撮影したものをお送りいたしました。
次に「健康美」ですが、これは女子独特のものと言っていいと思いますが、実は日本の女子のボディビルの歴史は、この「健康美」から始まっているのです。
たとえば約30年前に、「ボディビル界の(山口)百恵ちゃん」と呼ばれて人気のあった、西脇美智子さんはこの健康美の選手でした。
審査基準としては、「スポーツ・トレーニングによってシェイプアップされた女性らしさを持った健康美を採点する」ということで、必ずしも筋肉一辺倒ではありませんね。
ですので、競技方法もボディビルとはちょっと違います。
まずビキニは、色・素材・デザインなど自由に選ぶことができます。
ただし、さすがにTバックなどはダメで隠すべきところはしっかり隠しますが(爆)。
そして健康美ではもうひとつ、ワンピースの水着も必要になります。
こちらも、色・素材・デザインとも自由に選べます。
審査方法としては、まず「第1ラウンド」としてビキニで「回転演技」と呼ばれる基本4ポーズによる審査を受けます。
次にワンピースに着替えて「第2ラウンド」へと進みますが、こちらでは「回転演技」のほかにボディビルに準じた3つの基本ポーズもあわせて審査されます。
この2ラウンドにわたる予選を経て決勝進出した選手は、再びビキニに着替えて「第3ラウンド」として「自由演技」を行うことができます。
これはボディビルにおける「フリーポーズ」に相当しますが、躍動感のある動きや体の柔軟性をアピールするポーズなど、総じてボディビルよりもバラエティに富んでいるように思います。
こちら健康美の写真は、昨年9月に行われた「ミス21健康美大会」で撮影したものを使用いたしました。
さて、このほかに「フィットネス」そして「ボディフィットネス」があるわけですが、この両者のご説明はまた次の機会にお送りさせていただきましょう(笑)。
なお次回は、久々に番外編をお送りさせていただく所存です(爆)。