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2012/05/19

沼津にできた新しい水族館の偵察をかねて、伊豆のほうへ行った。傍らには美女5人をしたがえている。ウソ。

時間があったので、帰りによった「柿田川」という川が感動的に素晴らしく、都合3館行った伊豆と沼津の水族館の記憶をすべて忘れてしまった。それくらいキレイだったし、記憶力は良くないのでしかたがない。どーでもいいけど伊豆はイズで変換、沼津はヌマヅで変換、めんどくさい。

インターのすぐ近くの国道沿いの道をずっと行くと突如都会の中に公園が現われて、公園を進むと、柿田川が現われてくる。

柿田川は長良川、四万十川と並んで日本3大清流だ。

中学生の時、写真で柿田川の水中写真(水草が繁茂した中をなんちゃらマスが泳いでいる風景)を見て「なぬ!?こんなキレイな川が日本にはあるのか!」と思い、いつか行ってみたいなぁとボンヤリ思っていたのだが月日は経ちやっと今、目の前にした。

長良川も四万十川も見たけど、水質とかの具体的なことはわしゃ知らんが、見た目でいうと柿田川がズバヌケトップの美しさだ。公園を抜けて展望台に出てその流れを目にした時は、コーフンし息乱れて奇声を発してしまった。バカなのかもしれない。

これがこんな場所(普通のまちなか)を流れる日本の川か!?と思うような光景で、なんだか異次元おとぎの国空間に迷い込んでしまったような気持ちになる。川底は富士山に降った雨が湧き出ており、そのイキオイでモコモコ砂が踊っている。あそこに足を入れたら底なし沼(沼じゃないけど)でどこまでも吸い込まれるのかな、と思う。

そこかしこでリシマキアのような水草がワサワサ生えており、一掴みむしってきてドレッシングをかけて食ったら何年分になるかなぁ、とか思うけど食える草ではない。

コーフンしたままフンガフンガと次に行った第2展望台は湧き水が吹き出る大きな井戸がある。魚があからさまに嬉しそうに贅沢に泳いでいる。底までバッチリ透き通った水で底からはモコモコ湧き水の大きな井戸なんだからサダコもビックリだ。水中マスクをつけて満面の笑顔でサダコがこの井戸から元気良く出てきたらそれはそれでコワイ。

その後の遊歩橋からは公園内の森や川の全貌が見える。階段の足元にキレイな川にしか住まないサワガニ。通常カニなので赤いが、ここのは全て青タイプ。嬉しくてそのへんのオヤジとかを蹴りたくなる。

柿田川にはミシマバイカモという金魚藻も生えており、これも侘びさび感がありいいんだな。そのへんを歩いている猫も嬉しくて終始にゃあにゃあほざいている。

川の水はとうとうと流れて、気を抜くと視界のハジのほうにカッパが見えそうな雰囲気および美しさ。パッと見た感じ、たぶん流域に58匹くらいカッパが住んでいると感じる。ここの魚はみんな笑っており我が物顔で泳いでいる。豊かな生活空間だ。

普段、地元のヘドロコケにまみれた高濃度生活廃水配合の川を見ているので、その格差がすごい。地元の川では絶滅危惧種の「川ガキ(川で遊んだり魚を採って楽しむ子ども)」の姿が休日や夏休みには多く見られるが、この子たちを柿田川に連れて行ったらきっと同じ日本の川だと思わないだろうし、そのショックで何もかもイヤになって不良になってしまうかもしれない。

行ったのが夕方で、少し暗くなっていたのと一眼を持っていなかったのがクヤシイ。また行きたい。

 

2012/05/19 08:49 | kobayashi | No Comments